認知症の一歩手前で維持・改善できる【軽度認知障害の特徴3選】介護福祉士がイラストでわかりやすく解説
みなさん、こんにちは!介護のお悩みサポーター『夢 はるか』です。わたしは介護現場で15年以上働く介護福祉士です。介護の仕事とともに、子どもの頃から好きだった漫画を描くことを通して、認知症や介護のことを広く知っていただければと思い、日々頑張っています。
最近、もの忘れが増えたり、同じ話をよくしたり、何かを探し回ったりすること…ありませんか。
もしかすると、認知症の前段階の『軽度認知障害(MCI)』かもしれません。
軽度認知障害とは、認知症にはなっていない、けれど健常な状態でもない、そんな状態を指します。
記憶力や判断力などに低下が見られるものの、なんとか日常生活は自立している。しかし、本人や家族からは、もの忘れの訴えがある…
そんな軽度認知障害の状態を放置していると、約半数の人が5年以内に認知症に進行するそうです。
そんな、人ごととは思えない軽度認知障害の特徴を、イラストを交えて順に紹介していきます。
↓この記事の解説動画をご覧いただけます。
【特徴1】もの忘れが増えた、同じ話を繰り返す
いつも何かを探している、同じ話を繰り返す、毎日同じものを買ってくる、誰かにものを盗られたと言う…そんな様子、ありませんか?
身の回りのことは一応自分ででき、日常生活に大きな支障はないけれど、もの忘れや、同じ話の繰り返しが目立つ、それまでの人となりと少し違う、なんだか変わった…という違和感があったら、軽度認知障害かもしれません。
【特徴2】生活習慣の改善で進行を防げる
大好きな味の濃い食べ物、タバコ、スイーツ、塩分と油の多いコッテリとした食事。そして、ついつい夜更かしが続いて、昼間は寝ている昼夜逆転生活。
そんな乱れた食事や生活の習慣が、認知症の原因になるのをご存知ですか?
糖尿病や高血圧、脂質異常症(高コレステロール)などの生活習慣病は、脳の血管が詰まって損傷する原因となり、血管性認知症を引き起こします。
生活習慣病予防のための運動や食事改善が、認知症予防にもなります。
認知症になる前に、自分自身で心がけることで、今の状態を維持し、また改善を図ることができるのが、軽度認知障害の大きな特徴です。
【特徴3】未来を見据えて今から行動できる
軽度認知障害の診断を受けても、まだ認知症になったわけではありません。
まだ、認知症になる前の段階です。そして、認知症になることを防げる状態なのです。
認知症になってから、ようやく考え始めるのではなく、今ならまだ認知症にならないように行動できる、そんな時間的余裕があるんだと、前向きに考えることができますね。
認知症のことを知り、自分の将来を想像して、今から何をすべきなのかを考える、そんな時間が与えられたと考えることも大事だと感じます。
まとめ
今日ご紹介した内容は、厚生労働省が発行した軽度認知障害のパンフレット(外部リンク:あたまとからだを元気にするMCIハンドブック)を参考にしました。
今と未来の自分のために、生き生きとした明るい生活を送るために、今、この瞬間から、出来ることを少しずつ始めませんか。