東京ゲームショウ2024は出展数過去最多、来場者数は歴代2位 なぜ盛況? #専門家のまとめ
2024年9月26日(木)から29日(日)の4日間にかけ、千葉市の幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2024」。国内最大規模の「ゲームの祭典」として知られ、毎年多くの来場者が訪れています。
今年の東京ゲームショウは、出展社数、出展小間数、出展タイトル数のいずれも過去最多を記録しました。また、4日間の総来場者数は24万4739人を記録し、2018年の29万8690人に次ぐ記録となっています。なぜここまでの盛況となったのかまとめました。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
このように、東京ゲームショウ2024では出展社数などでは過去最多、4日間の総来場者数は過去2番目となりました。かつてはそれこそゲーム開発企業だけが集い、発売前のゲームを試遊するゲームファン向けのイベントだったのですが、近年ではビジネスの商談の場としての側面が増えてきています。
そのため、例えばMSIといったパソコンのマザーボードメーカーや、東プレといったパソコンキーボードメーカーをはじめとする、パソコン周辺機器企業も積極的に出展しています。また、日経の記事にもある通り、ニトリやイケアといった家具メーカーも出展しています。
他にも、神奈川県横須賀市や鹿児島県伊佐市など、地方自治体の出展も目立ちます。ゲームメーカーだけでなく、幅広い企業が出展するようになったのが盛況の要因の一つと言えそうです。
一方で、ゲームメーカーが一斉に顔を揃えているかというと、実はそうではありません。例えば任天堂やその関連企業は、1996年の第1回から表立って出展していません。また今回、CygamesやYostar、HoYoverseなどといった、スマートフォンゲームでは大手のゲームメーカーもブースで出していません。そのため、東京ゲームショウはあくまで家庭用のコンシューマーゲームの祭典という性質が強くなってしまっています。
こうした垣根が今後打破されれば、東京ゲームショウは確実により盛り上がります。ポテンシャルがまだまだあるだけに、来年以降の広がりにも注目だと思います。