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予定管理をデジタルに任せた手帳?ガジェットと併用するノート「utöka (ウトカ)」(マルマン)

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 このYahooニュースをごらんのみなさんは、ふだんどれぐらいノートやメモ帳をつかってますか?

 こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家・歌手の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。

 今回紹介するアイテムは、マルマンから新しく12月26日に発売になる「utöka (ウトカ)」です。

 そのコンセプトは、「デジタルとアナログを併用したワーク&ライフを取り入れている人に向けた新ブランド」(プレスリリースより)だそうです。

 「utöka (ウトカ)」とはスウェーデン語で「広げる、拡大、増やす」という意味だそうです。利用者次第で、「ワーク&ライフが豊かに便利に広がるイメージ」(プレスリリースより)なのだそうです。

「utöka (ウトカ)」の製品プロフィール

 製品のプロフィールを確認しておきましょう。

 サイズは、A5、ポケットサイズの2サイズ展開です。本文は4mm方眼。ツインリングで綴じられています。またリング自体もグレーです。

 表紙はグレーのバイカラー。対になる色はレッド/イエロー/ライトグリーン/ライトブルー/ネイビーの5色です。

バイカラーが特徴。ノートの表紙としては斬新な印象。従来の文房具的なおとなしいイメージを払拭しよううとする意欲が伝わってくる
バイカラーが特徴。ノートの表紙としては斬新な印象。従来の文房具的なおとなしいイメージを払拭しよううとする意欲が伝わってくる

 価格はA5が660円(税込み)、ポケットサイズが550円(税込み)です。 

 本文ページ枚数は80枚。これに巻末のリストページ10ページが組み合わされます。リストページは、タスクリストややりたいことリストなどに利用できそうです。

 またページの小口には、項目分類用のインデックススペースがあり、内容の分類に便利なようにできています。

 細部にもデジタルツールを意識した意匠があります。たとえば、ツインリングはグレーに塗装されています。リング部周辺には、ノートとしてのスペックが細かな字で印字されています。

リング部周辺。スペックが方眼罫の上に書かれている。
リング部周辺。スペックが方眼罫の上に書かれている。

ひょっとして予定部分をアウトソースした手帳?

 「utöka (ウトカ)」のこういう特徴を見てふと気がついたのがこの仮説です。

 普通の手帳は予定記入欄+ノートページという構成になっています。

 そして、この「utöka (ウトカ)」においては、手帳から予定記入欄をはずし、ノートページを大幅に増やしたものだとみなしうるのではと考えます。

 巻末にリストページがあるのも、今風の手帳のようです。

 要するに、予定は公私問わずクラウド上の各種ツール(Googleカレンダーなど)で管理。メモや構想などをこの「utöka (ウトカ)」のページに書いておく。それを見ながら、さらに予定を立て、クラウド上のツールに反映させていく。

 この「utöka (ウトカ)」はそんな使われ方が想定されているようにも思えます。
 たしかに現代のビジネスパーソンのほとんどは、クラウド上の各種予定管理ツールに予定管理を委ねているのは間違いないでしょう。であるのなら、この仮説もあながち外れてはいないのではないかと。

 そしてそのときにこそ、筆記具の種類を選ばずになめらかな書きごこちを約束してくれるマルマンオリジナル筆記用紙が大きな意味を持つのではないかと。
 ツインリングでしっかり開き、表紙を裏に回せるのもスマートです。トータル90ページの大容量だからこそ、小口のインデックスが役立ちます。
 もし、来年は手帳を使わないけれど、ノートが欲しいという方には、「utöka (ウトカ)」はうってつけのノートではないかと思います。

※ この記事の写真とサンプル製品は、マルマン株式会社さまにご提供いただいています。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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