健康的な不安と緊張の持ち方:新型コロナウイルスに心が負けない方法
<未来を悲観し、過去にこだわり、今を生きられない人がいます。不安になり過ぎて心が壊れないように、健康的な不安で適切な行動が取れるようにして、ウイルスと戦いましょう。>
■不安も大切:健康的で役に立つ不安と緊張を持とう
不安は、必要です。不安が何もなければ、新型コロナウイルスの感染症の予防もできないし、受験勉強もできないし、雨が降るかもしれないと考えて傘を持っていくこともできません。
不安がなければ、私たちはすぐに病気になったり、怪我をしたり、犯罪被害にあったり、雨にも濡れて、入学試験にも落ちるでしょう。
不安になって準備すること、緊張して気を張り、用心することは必要です。
不安と緊張があるからこそ、滑りやすい道でも、気をつけて転ばずに歩くことができるのです。
ネコを使った、こんな実験があります。
ネコが細い棒の上を歩きます。ネコは、器用に落ちずに歩けます。
この時、ネコの足の肉球にサラサラの粉を付けます。そうすると、ネコは上手に歩けず落ちてしまします。
人間も緊張すると手に汗をかきます。これは暑いから汗をかくのではなく、緊張による精神性発汗です。ネコも同じです。細い棒の上を歩こうと思うと、肉球に汗をかいます。汗が滑り止めになって、上手に歩けるのです。汗がなければ、ネコは細い道を落ちずに歩けません。
人間も同様なのですが、人間はネコと違って余計なことを考えます。失敗したら痛いだろうとか、恥をかくとか、考えます。すると、手に汗をかきすぎます。手が汗でびしょびしょになれば、滑り止めどころか、滑りやすくなってしまうでしょう。
不安や緊張は、役に立つ健康的なものもあれば、役に立たない不健康なものもあるのです。
新型コロナウイルスのせいで不安が世界中に広がっている今、どうすれば不健康で役立たずの不安や緊張から自由になり、健康的で有用な不安と緊張を持てるのでしょうか。
■すぐ不安になりやすい人
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