もち麦(大麦)の発酵性食物繊維をスムージーで手軽に摂りましょう(便通改善その4)
発酵性食物繊維については便通改善その2で詳しく書かせて頂きましたが、小麦ブランの他にも「発酵性食物繊維」が多く含まれている穀類があります。それは「もち麦」です。
でも「もち麦って介護食には向いていないのでは?」と思う方もいると思います。それはもち麦の特徴である「プチプチもちもち」した直感が介護食には向いていないというイメージになってしまっているように感じます。ですが、発酵性食物繊維が大麦についで多く含まれているので、介護食にうまく利用していきたいですね。
大麦は、米と同じで「うるち性」の大麦と「もち性」の大麦があります。そのうち「もち性」の大麦のことを「もち麦」と呼んでいます。同じ大麦でも、うるち麦をもち麦をくらべると食物繊維は、もち性の大麦のほうが多く含まれています。
余談ですが見た目が似ている「押し麦」は、うるち性の大麦をローラーなどで押しつぶしたもののことを言います。うるち性の大麦はそのままでは水を吸いにくく、調理しにくいため、このように加工します。
もち麦はお米と同じように分類されているのでお米の代わりとして使用することができます。もち麦だけのごはんも炊飯器で炊けますが、それでは介護食を食べている方には少し噛みにくいです。なので、主食として使用したいときはごはんに大匙1杯から混ぜて使用してみましょう。水加減もいつもより多めにすることがポイントです。
また、もち麦は麺類のように茹でてから使用することができます。介護食を食べている方にはこちらの方が使用しやすいと思います。わが家では大麦を沸騰した湯に入れて15~20分茹でて柔らかくしてから使用しています。
茹でた大麦を炊いたごはんに混ぜたり、サラダのトッピングにしたりしています。多く摂るよりも少しずつ使用する方が、介護メンズも食べやすいようです。特にサラダにトッピングすると介護メンズは、美味しいと言って食べています。
また茹でた大麦をスムージーを入れても美味しく頂けます。スムージーにするとミキサーに全ての食材を入れて混ぜるだけなので簡単です。見た目も料理程気にしなくてよいので、作る方は盛り付けの手間が省けて楽です。
入れる食材によって栄養も取りやすく、何よりとろみがついて飲みやすいです。大麦を入れることで、発酵性食物繊維の他に炭水化物もしっかりとれます。
使う材料によって栄養を足すことができるので便利ですよ。牛乳で作れば、たんぱく質とカルシウムを、バナナを入れればカリウムを取れます。豆乳にすると大豆イソフラボンが取れます。季節の果物の他に缶詰のフルーツでも手軽に作れます。青汁の粉末を入れてもいいですね。果物に限らず好きな味を探して作ってみるのも面白いですよ。介護食を食べている方だけでなく、介護をされている方や忙しい方にも腹持ちがいいのでおすすめです。
大麦もオールブランと同じで一度に大量に食べようとせず、少しずつ色々な料理に使用して「発酵性食物繊維」を上手に取り入れて腸内環境を整えてみませんか。便秘になるとお腹の不快感、腹痛、他の病気にかかるリスクが上がるのを防ぎませんか。
※原料のもち大麦は、小麦粉に似たたんぱく質を含んでいるので小麦アレルギーのある方は医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などに相談してくださいね。
※飲む力、噛む力には個人差があります。不安がある方は医師、歯科医師、看護師、管理栄養士などに相談してくださいね。