今どきの子はマナーが悪いと感じますか?ルールや生活態度が身につかない子が増えた原因2つを保育士が解説
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:今どきの子は公共の場で走り回ったり大声を出したりと、マナーの悪い姿が非常に多いと思います。注意しない親も悪いのですが、保育士としてどうお考えですか?
皆さんは電車やバスなどの公共の場でマナーの良くない子が気になった経験はありませんか?
明らかに周りの人の迷惑になっているのに保護者が注意しない状況を見れば、腹が立つこともあると思います。
最近はなぜこういった光景を目にする機会が増えたように感じるのでしょうか。
今回はこちらについて解説していきたいと思います。
マナーの悪い子が増えた原因とは?
マナーの悪い子が多くなった1つ目の原因として、保護者が子どものことを注意しなくなったことが挙げられるでしょう。
それでは保護者が悪いのかというと、残念ながらそういう単純な話ではありません。
これは保育士としても保護者としても感じることですが、今の社会には子どものことを叱ったり我慢させたりと、大人が子どもに教え込むようなことが良くないとされる風潮を非常に強く感じます。
そのため、特に公共の場では周りの目を気にして思うように子どもを叱ることができない保護者の方々も少なくないのではないでしょうか。
しかし、当然ながら叱ることも子どもにとって必要な関わりです。
なぜなら、それは「〇〇することは良くない」と分別するように子どもに知らせる行為だからです。
これは自分の不快な感情をただ子どもにぶつけるだけの「怒る」とは全く違います。
しかし、世間の解釈としてこういった「叱ること」と「怒ること」が混同されていることで、保護者が子どものことを簡単に注意できなくなっている部分もあると言えるでしょう。
「子どもの主体性」を勘違い
そして2つ目の原因として、昨今の「子どもの主体性を大切にする」ことが非常に重要視されるようになってきたことが挙げられます。
これは保育においてもそうで、子どもが自分の行動を自分で選択することも確かに主体性の1つです。
しかし、これは子どもが自分の都合で好き勝手にやることを受け入れるということではありません。
それに加え、最も大きな勘違いは主体性を大切にすることだけが子どもとの正しい関わりであるように考えてしまっていることです。
確かにこれまでは保育にしても育児にしても、教え込むことが基本とされて徹底的に叩き込まれるような状況が圧倒的に多かったと思います。
しかし、その反動から増えてきた「全ての判断を子どもに委ねてしまう」という真逆の関わりだけになってしまうこともまた危うい状況なのです。
特に社会的なマナーやルールなどについては、教えてもらうことで初めて意識するようになることも少なくないでしょう。
そのため、“大人が教え込む場面”と“子どもに判断を委ねる場面”とを明確に分け、子どもの利益になりそうな方をその時々の状況によって選ぶことが大切だと思います。
いかがでしょうか?
叱られる経験は子どもにとって社会を知るための第一歩です。
何が子どもたちにとって利益となるのかを考えながら関わっていくことが大切なのかもしれませんね。
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