“目を見て話を聞いてもらった子”は話すのが得意!?話し上手な子に共通する親の関わりを現役保育士が解説
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:私は人前で話すことが苦手なので、我が子にはそうなってもらいたくないと思っています。話すことが得意な子に育てるにはどうしたら良いか教えてください。
人前で話すことの得意、不得意は子どもの頃からかなりはっきりと分かれるもの。
個々の性格による部分ももちろんあるとは思いますが、実は親の関わりによって変わってくる部分もあると考えられているのです。
子どもが話し上手になるために私たちができることとして、一体どんなことがあるのでしょうか。
今回はこちらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。
話し上手な子の親に共通すること
結論から言うと、子どもの話をよく聞いてあげることが大切だと言えるでしょう。話し上手な子の親に共通する関わりとして、とにかく子どもの目を見て話をよく聞いているということが挙げられます。
これは一見すると当たり前のように感じますが、私自身も含めて日々の様子を振り返ってみると、案外できていないことが多いものです。
目を合わせて話を聞くということは、相手の話をじっくり聞いて理解しようとしている態度を示すこと。
日常的にじっくりと話を聞いてもらえないことが当たり前になってしまうと、子どもは「自分の話は聞いてもらえない」「気持ちを分かってくれる人はいない」と感じてしまいます。
すると、当然子どもは次第に自分の気持ちを話そうとしなくなってしまいますね。
そうやって自分の気持ちを分かってもらえないことが当たり前になると、「分かってもらえないのではないか」という恐怖心からなかなか勇気を持って話し出すことができなくなっていくのです。
また、話す機会が減ってしまえば、話すことが上達しにくくなってしまうのは当然のこと。
「自分は話すのが下手だ」と思えば、ますます話すことが嫌になってしまいますね。
やや極端な説明にはなってしまいましたが、このようにして負のスパイラルへと陥ってしまうのです。
そのため、まずは子どもたちが考えたことを言葉にして話す経験を大切にしながら、子どもなりの物事の受け止め方や考え方を認め、そしてそれを面白がってあげる姿勢が大切だと言えるでしょう。
「今は聞けない!」そんな時は?
そうは言っても、忙しくて聞けない時は必ずあると思います。
そんな時、私たち大人は子どもに対して「ちょっと待ってて」と声をかけることが多いと思いますが、この言葉とセットで「待っていてくれてありがとう」という一言を覚えておいていただきたいと思います。
例えば、「ちょっと待ってて」と言ってから、しばらくして「はい、良いよ」と声をかけると子どもたちはどんな印象を受けるでしょうか。
なんだか大人の生活が中心で、子どもの話は「無くても良い」「聞いてあげている」というような感じがしませんか?
一方で「ちょっと待ってて」と伝えてから「待っていてくれてありがとう」と声をかけるとどうでしょうか。
子どもが生活の中心で、可能な限り寄り添っているような印象を受けると思います。
このように、待ってもらった後の一言を少し変えてみるだけで、子どもたちは自分のことを大切に考えてくれていると感じられるのです。
ついつい言いがちな「ちょっと待ってて」ですが、ぜひ「待っていてくれてありがとう」という言葉と一緒に使ってみていただけたらと思います。
いかがでしょうか?
子どもの話を聞くことは、子ども自身を理解しようとすること。
それは話し上手な子を育てること以上に、愛情を示すこととして大切な関わりなのかもしれませんね。
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