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【新設】複雑なことを単純に考える研究所 ~記録的円安の「なぜ?」「どうなる?」に迫る!

横山信弘経営コラムニスト
(提供:shutterstock)

■頭の良さがわかるポイントはたった一つだけ

ビジネスにおいて「賢さ」がわかるポイントはたった一つだけだ。

『複雑なことを単純に考えられるか?』

この一点だけである。

つまり複雑な事象も整理して、大事な部分だけを取り出せるかどうか? ――ここに「賢いかどうか」がかかっている。

広く知られた稲盛和夫氏の名言でも表現されている。

・バカなヤツは単純なことを複雑に考える

・普通のヤツは複雑なことを複雑に考える

・賢いヤツは複雑なことを単純に考える

やはり「複雑なことを単純に考える」人が賢いのである。

では、どうすれば複雑なことを単純に考えることができるのか?

2つのポイントだけを覚えよう。

現状を知って、

・なぜそうなったのか? ――Why So ?(理由)

・それでどうなるのか?――So What?(未来予想)

この2つのポイントで「話」の前後関係を整理するのだ。そして、

・論理がつながっているものは残す

・論理がつながっていないものは捨てる

・論理がつながっているものの順番を揃える

この3つの手順で整理する。そうすれば複雑に見える事象も、単純に見えてくるものだ。

■人間が覚えられるのは2つだけ

人間が覚えられるのは2つだけだ。

・なぜそうなったのか? ――Why So ?(理由)

・それでどうなるのか?――So What?(未来予想)

この2つだけを覚えて、複雑なことを単純に考えられるようにしよう。

今回は「複雑なことを単純に考える」トレーニング企画である。

その月の注目ニュース(具体例)を取り上げ、複雑なニュースを単純に考える「プロセス」をロジカルに解説する。

頭を整理できない人、もしくはニュースそのものに興味がある方、ぜひ最後までチェックいただきたい。

さて、今回取り上げるニュースはこちら。

『10月21日、1ドル=151円。32年ぶりの円安ドル高水準を更新』

このニュースはとても複雑で難解である。

円安、ドル高、賃上げ、インフレ、労働生産性、景気後退、物価高、失業率アップ……など、ニュースではいろいろなキーワードが飛び交っている。しかし専門家でない限り、それぞれのワードの関連性をパッと理解できる人は、なかなかいないと思う。

だから、

・何がどのように関係しているのか?

・実は関係していないのか?

・ニュースの注目度を高めるために都合のいい話を関連づけていないか?

これらの検証が重要だ。

それではさっそく、実際のニュース材料を集めて、2つのポイントで整理していこう。

(「So What?」の問いかけの中にも「Why So?」が入ってくるので注意してもらいたい)

■論理がつながっているかどうか3つの検証ポイント

検証の前に、論理がつながっているかどうか「検証ポイント3つ」を紹介する。

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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