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卓球男子団体・準決勝で日本敗退 「張本智和が倒れ込む」 中国のウェイボー検索ランキングで1位に

中島恵ジャーナリスト
敗退して倒れ込む張本智和選手(写真:ロイター/アフロ)

8月7日、パリ五輪・卓球男子団体の準決勝。日本はスウェーデンに2-3で敗れ、決勝進出を逃した。2勝2敗で迎えた第5試合、エースの張本智和選手がシェルベリ選手と対戦し、激闘の末、敗退。日本は逆転負けを喫した。

全力を出し尽くした張本選手は試合終了後、床に倒れ込み、それをチームメイトやコーチなどが取り囲んで支えた。この瞬間が中国で大注目され、8日午前9時時点(日本時間)で、中国のSNS、ウェイボーの検索ランキングで1位に躍り出た。

コメント欄には温かい言葉が並ぶ

試合が終了したのは日本時間の早朝6時すぎ。今朝8時すぎ、筆者がウェイボーを確認した際は、検索ランキングの1位に「モーレゴードVS張本智和」、2位に「張本智和が倒れ込む(崩壊する、つぶれる)」、4位に「張本智和2-3シェルベリ」など、張本選手関連のワードが3つもランクインしていた。

午前9時にもう一度確認すると、1位は「張本智和が倒れ込む」で、非常に多く検索されたことを意味する「爆」の文字が添えられていた。

ウェイボーの検索ランキングの上位(8月8日午前9時、日本時間)(筆者によるスクリーンショット)
ウェイボーの検索ランキングの上位(8月8日午前9時、日本時間)(筆者によるスクリーンショット)

コメント欄を見ると、多くの中国人が日本の団体チームの敗退よりも、張本選手個人の敗退を残念がっているのがわかる。

「お疲れさま。次がんばって、銅メダルが取れますように」、「張本選手が負けて心が痛い。でもまだ21歳だ。次がある」、「張本、加油(がんばって)」「最善を尽くした。4年後を待っているよ」などといったものだ。

張本選手の両親は中国・四川省出身。張本選手、妹の張本美和選手ともに日本生まれ、日本育ちだが、中国のSNSでは、22年に成都(四川省)で行われた世界卓球選手権に出場した張本選手が「(四川名物の)火鍋は以前はよく食べたのですが、辛いので、最近は食べていません。でも、四川に来たので楽しみです」などと中国語でコメントしている動画などが多数拡散されていた。

日本の卓球チームの一員ではあるが、中国のファンが張本選手を特別に応援していることがわかる。それが検索ランキングにもあらわれている。3位決定戦は9日午後5時(日本時間)から、中国VSフランスの敗者と行われる。

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ジャーナリスト

なかじま・けい ジャーナリスト。著書は最新刊から順に「日本のなかの中国」「中国人が日本を買う理由」「いま中国人は中国をこう見る」(日経プレミア)、「中国人のお金の使い道」(PHP新書)、「中国人は見ている。」「日本の『中国人』社会」「なぜ中国人は財布を持たないのか」「中国人の誤解 日本人の誤解」「中国人エリートは日本人をこう見る」(以上、日経プレミア)、「なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?」「中国人エリートは日本をめざす」(以上、中央公論新社)、「『爆買い』後、彼らはどこに向かうのか」「中国人富裕層はなぜ『日本の老舗』が好きなのか」(以上、プレジデント社)など多数。主に中国を取材。

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