17日、俳優の西田敏行さんが自宅で死去したことがわかった。76歳だった。日本での報道を受け、中国でも速報が流れた。中国のSNS、ウェイボーでは「西田敏行去世」のハッシュタグで、大勢の人々が突然の死を悼んだ。西田さんは中国にもゆかりのあるドラマ『西遊記』や映画『敦煌』などに出演した。

思い出深いのは『白い巨塔』との声も

SNSのコメント欄には「昔、日本のテレビドラマ『西遊記』や映画『敦煌』を見ました。中国にも縁がありましたね」、「ドラマ『白い巨塔』で、主人公の財前五郎の義父を演じたことがとくに印象深かったです」、「日本のベテラン俳優がどんどん少なくなって寂しい」、「『ドクターX』をいつもネットで見ていました。院長がいなくなって、とても残念」「院長、安らかに」などの言葉があふれた。

ほかに映画『釣りバカ日誌』や、中国でもベストセラーになった東野圭吾の小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の映画版での好演を取り上げる人もいた。

西田さんは他にもドラマ『池中玄太80キロ』、映画『植村直己物語』、ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』、テレビ番組『探偵！ナイトスクープ』、ＮＨＫ大河ドラマ『おんな太閤記』、同『葵　徳川三代』など多数の作品に出演、活躍した。井上靖の小説が原作の日中合作映画『敦煌』（1988年、佐藤純彌監督）では中国で長期ロケも行った。