知らないと逆効果!掃除のプロが教える「カビ掃除の間違い」とは
梅雨に入り、ジメジメした日が続くと、気になるのが水まわりのカビ。何度掃除をしても生えてくる厄介なカビは、じつは掃除のしかたが間違っているせいかもしれません。お掃除スペシャリストが、間違ったカビ掃除と、正しい掃除法について解説します。
ゴシゴシはカビの胞子をまき散らす
カビを見つけると、ついゴシゴシこすって落とそうとしてしまいますが、じつはそれでは逆効果。
カビには「胞子」と「菌糸」という部分があります。胞子は植物に例えると種のようなもの。強い力でゴシゴシこすると、カビの種である胞子を空中にまき散らすことになってしまいます。まき散らされた胞子は芽を出し、そこから菌糸を伸ばします。菌糸は木の根のように糸状に広がり、大きく広がった先にまた、胞子をつくるのです。ゴシゴシこすることで、カビの増殖を手助けする結果になるなんて、最悪ですよね。
カビ掃除の正しい方法
正しいカビ掃除のポイントは、「栄養源をなくす」「洗剤の力で落とす」「湿度を下げる」の3つです。
⒈お風呂用洗剤で栄養源を取り除く
カビ掃除の前に、まずは汚れを取り除きます。皮脂汚れや水アカ、石鹸カスなど、カビの栄養源となる汚れをお風呂用洗剤で落とします。市販のカビ取り剤は、こういった汚れに対応していないものが多いので、先にお風呂用洗剤で汚れを落としておいてくださいね。
⒉洗剤の力でカビの「除去」と「予防」
カビ取り剤を使用して、カビを取り除きます。カビ取り剤には、浴室の床や壁がぬれていると液が薄まり、効果が低下してしまうものがあります。しっかり水気を取ってから使用しましょう。
また、カビの菌糸は、目に見えていない部分にも広がっています。黒い部分だけでなく、周りにも洗剤をかけてくださいね。しつこいカビはゴシゴシこすらず、ラップなどでパックします。洗剤成分が内部まで浸透するので、より効果的ですよ。掃除後に防カビ剤を使えば、カビ予防になるのでおすすめです。
⒊正しい換気法で湿度を下げる
カビは湿度が高いと活発になるので、換気で湿度をコントロールすることが大切です。窓もドアも閉めて換気扇をまわすのが、換気の正しいやり方。湿度を下げることで、カビの生えにくい環境をつくりましょう。
毎日の「ほんの少し」でカビ予防
「換気扇を使ってしっかり換気する」「汚れをためない」など、毎日ほんの少し気をつけるだけで、カビは予防できます。軽い汚れのうちにササッと掃除しておけば、ゴシゴシしなくても洗剤の力だけで落とせますよ。
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※記事の内容は記載当時の情報です。※記事内容は個人の感想や見解を含みます。※洗剤は、使い方と使用上の注意をよく読んでご使用ください。