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自動車税の納付時期到来! 最近転居したかたは、ウェブでできる納税通知書の送付先変更を利用しよう。

安藤眞自動車ジャーナリスト(元開発者)
筆者撮影

 そろそろみなさんの元にも、自動車税の納税通知書が送られてきていると思います。しかし、問題は転居した人。自動車税の納付地は、住民票を移しても連動しませんから、陸運局に出向いてクルマの登録変更を行わなければなりません。

 とはいうものの「任期の短い転勤だから」とか「車庫証明を取り直すのが億劫」だとか「つぎの車検の時にディーラーに頼めばいいや」などの理由から、先延ばしにしている人もいるのではないかと思います。

 郵便局に転居届を出すことで、1年間は転送してもらえますが、それを過ぎると納税通知書も送られてきませんから、延滞金を取られたり、車検が受けられなくなるといった問題が起きる可能性があります。

 そんなときに利用したいのが、ウェブでできる納税通知書の送付先変更手続きです。これはどこの都道府県でも対応しており、車検証に記載の都道府県名と「納税通知書」「送付先変更」などをキーワードに検索すれば、手続きできるサイトが見つかります。

東京都主税局のウェブサイトから。納税通知書の送付先はここから変更できますが、車検証の登録地変更は別途必要です。
東京都主税局のウェブサイトから。納税通知書の送付先はここから変更できますが、車検証の登録地変更は別途必要です。

 アクセスしたら、あとは指示通りに新住所等を入力すればOK。ほどなく納税通知書が郵送されてくるはずです。

 通知書を受け取ったら、次は納税ですが、最近は支払い方法も多様になっており、スマートフォンやインターネットからも決済できます。僕も今年は、QRコードを使用したオンライン決済を初めて使ってみましたが、5分ぐらいで手続きできました。

納付方法は選択肢がたくさんありますが、手数料がかかるものもあるので注意が必要です。納付書に添付されてくる案内をよく読んで選びましょう。(埼玉県の案内から、筆者撮影)
納付方法は選択肢がたくさんありますが、手数料がかかるものもあるので注意が必要です。納付書に添付されてくる案内をよく読んで選びましょう。(埼玉県の案内から、筆者撮影)

 納税通知書を使用しないで納付した場合、その場では納税証明書は手に入りません。かつては車検を受けるのに納税証明書が必要だったため、ベテランドライバーのかたは不安になるかもしれません。しかし、今は心配無用。2015年4月以降は電子認証による照会が可能になりましたから(納税してから1〜3週間程度かかるようですが)、紙の証明書はなくても確認できるようになりました。

東京都主税局のウェブサイトから。
東京都主税局のウェブサイトから。

 自動車関連諸税に関しては、いろいろご意見をお持ちのかたも少なくないとは思いますが(僕もです)、税そのものは、社会福祉やインフラの構築・維持のためになくてはならないものです。使いかたにはしっかり目を光らせておく必要はありますが、納税そのものはきちんと行うようにしましょう。

自動車ジャーナリスト(元開発者)

国内自動車メーカー設計部門に約5年間勤務した後、地域タブロイド新聞でジャーナリスト活動を開始。同時に自動車雑誌にも寄稿を始め、難しい技術を分かりやすく解説した記事が好評となる。環境技術には1990年代から取り組み、ディーゼルNOx法改正を審議した第151通常国会では参考人として意見陳述を行ったほか、ドイツ車メーカーの環境報告書日本語版の翻訳査読なども担当。道路行政に関しても、国会に質問主意書を提出するなど、積極的に関わっている。自動車技術会会員。

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