【Yahoo!ニュース エキスパート】編集部が選ぶ11月の月間コメンテーターコメントが決定 #MVC
Yahoo!ニュース エキスパート コメンテーター編集部が選ぶ、11月の「コメンテーターMVC(Most Valuable Comment)」が決定しました
専門家ならではの解説・補足により、「ニュースに対する新しい視点や気付きが得られる」「社会の課題を伝え、議論を喚起し、解決を促進している」コメントを選出する「コメンテーターMVC」。厳選した3本のコメントを、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。
今月の受賞者
・川内優輝さん
・重見大介さん
・野口美恵さん
MVC受賞コメントとあわせて、選出理由と受賞者のコメントをご紹介します。
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■『「選手の邪魔するなよ!」近すぎるバイクカメラに中央大選手が“ジェスチャー”で訴え!「何かが起こってからでは遅いんよ」【全日本大学駅伝】(THE DIGEST)』の記事へのコメント(川内優輝)
全日本大学駅伝で、近すぎるバイクカメラに選手が離れるように合図を送る一幕があったことを報じる記事へのコメントです。
編集部の選出理由:
プロランナーである自身の経験もまじえて、事故リスクと選手のコンディションにマイナス影響を与えてしまう懸念点を補足。良い画を撮りたいマスコミ側への理解も示しつつ、ランナーの立場から説得力のある問題提起と解決案を発信してくれました。
川内優輝さんの受賞コメント:
Yahoo!ニュース エキスパートのコメンテーターの月間MVCに選定して頂き嬉しく思います。「自分自身の経験」と「現役選手の視点」の双方をベースに、記事中では触れられていない客観的な「数値データ」等も引用しながら、話題に対する理解を深めて頂けるようなコメントを心がけています。今後も読者のみなさんに「なるほど」と思って頂けるような独自の視点でコメントをしていきますので、引き続きよろしくお願いします。
■『【独自】イトーヨーカ堂創業者伊藤雅俊さんの遺族から信大医学部に1億円の寄付…妊産婦の精神的なケアや治療に向けた寄付講座で活用へ(SBC信越放送)』の記事へのコメント(重見大介)
周産期のメンタルヘルスケア支援のために、今年3月に亡くなられたイトーヨーカ堂創業者・伊藤雅俊さんのご遺族が、信州大学医学部に1億円を寄付したことを独自に報じたニュースに対するコメントです。
編集部の選出理由:
産婦人科医の立場から、周産期(出産前後の期間)におけるメンタルヘルスの重要性について解説しています。妊産婦による「自死」の現状など、統計や研究によるエビデンスも示すことで、今回の寄付の意義や価値について、ユーザーの理解が深まる内容でした。
重見大介の受賞コメント:
MVCに選出いただき大変光栄です。少子化が凄まじい勢いで進む我が国では、これまで世界の中でもトップレベルの周産期医療体制が構築されてきました。しかし、孤立感や不安、精神的不調に悩み苦しむ女性は多く、ケアが十分に届けられているとは言えません。社会全体でこうした課題に目を向け、次世代を支えていくことができれば嬉しいです。引き続き、読者の皆さんへ新たな気付きや視点を伝えられるようなコメントを心がけて参ります。
■『宇野昌磨、回転不足連発の採点に疑問符「試合に出る意味を揺るがされるような試合になった」(スポーツ報知)』の記事へのコメント(野口美恵)
フィギュアスケートのGPシリーズ(NHK杯)で2位になり、3連覇を逃した宇野昌磨選手。4回転ジャンプがすべて回転不足判定になったフリーの演技後、「ジャンプの採点基準」について発言したことに関する記事へのコメントです。
編集部の選出理由:
発言の内容から「競技から退くことも」「引退について言及」といった報道も出ましたが、実際に現場で見聞きした立場から、騒動として捉えるのではなく、宇野選手がどんな状態でどういった話をしたのか、真意が伝わるように補足し、読者が誤解なく冷静に読めるように導きました。
野口美恵さんの受賞コメント:
多くの識者コメントのなか、月間MVCに選んでいただき、大変光栄に思います。宇野選手は「思ったことを、そのまま口にする」タイプの選手です。この日は、得点を見た直後のショックな気持ちから、採点への言及や、進退をほのめかす言葉を口にしました。しかしそれは彼の本意ではありません。すぐに周囲を気遣い、冷静な視点を取り戻そうとしていました。アスリートが「試合直後の興奮状態で話す言葉」と「本心」には違いがあることを見極めて、話を聞き、記事を書こうと、いつも心に留めています。
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Yahoo!ニュース エキスパートのコメンテーター「MVC」は、毎月中旬に「Yahoo!ニュース エキスパート公式」の記事で発表しています。
オーサー記事から選ばれる「MVA」も同時に発表していますので、ぜひあわせてご覧ください。