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野口美恵

野口美恵

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スポーツライター

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補足ジャンプの回転を判定するのは、テクニカルスペシャリストの役割になりますが、スロー再生映像を見たうえで合議で判定をします。今回のNHK杯は、ショート、フリー、男女通じて、全体的に厳しい印象でした。そのため不平等があったわけではないものの、高難度のチャレンジをしている選手たちにとっては苦しい判定もあったでしょう。 ただ宇野選手は、かなり言葉を選びながら「文句は言いたくない」と繰り返していました。 「優真くんが素晴らしい演技をして優勝したことに、水をさしたくない」 「僕よりもキッチリと回っている子がいるので、自分が回転不足といわれることに、納得がいかないわけではない」 と話していました。 そのうえで「僕が改善できるものがジャンプに存在しない」と付け加え、今後のモチベーションの置き場を考えさせられたようです。試合直後の興奮状態だったため「一夜明けてまた話したい」と冷静に自分を制御していました。

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コメンテータープロフィール

元毎日新聞記者。自身のフィギュアスケート経験を生かし、ルールや技術、選手心理に詳しい記事を執筆している。日本オリンピック委員会広報としてバンクーバーオリンピックに帯同。ソチ、平昌オリンピックを取材した。主な著書に『羽生結弦 王者のメソッド』『チームブライアン』シリーズ、『伊藤みどりトリプルアクセルの先へ』など。自身はアダルトスケーターとして樋口豊氏に師事。11年国際アダルト競技会ブロンズⅠ部門優勝、20年冬季マスターゲームズ・シルバー部門11位。

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