ラーメン激戦区の中で創業1年を迎えた博多豚骨ラーメン店の凄み〈経験を積み重ねて創りあげた入魂の一杯〉
福岡県福岡市東区の「馬出」。近隣には一龍亭、ぶんりゅう、駒や、博龍軒といった知る人ぞ知る新旧の豚骨系の人気ラーメン店が集中するエリアにしてラーメン激戦区。そんな中、馬出の九大病院のすぐ目の前に、昨年(2023年)の9月4日に新規開業し、ちょうど1周年を迎えた〈拉麺○△□〉。店名の読みは〈拉麺○△□〉と書いて「ラーメンまるさんかくしかく」と読む。
この日は、開店直後の11時を少し過ぎた時間に初訪問。近くに有料の駐車場がいくつかあり安心して訪れやすそうな場所だ。店先に到着すると真っ白な暖簾に「店名」と「ラーメン」の墨文字が爽やかで好印象。
暖簾をくぐり店内に入ると開業以来ずっとピカピカに保たれた状態なのがひと目で分かる。その空間の構成は手前から奥に向かってカウンター席が真っ直ぐに延び、さらにその奥にテーブル席が配置されたレイアウト。
手前にある券売機では、9月末までの限定メニュー「カレーラーメン」に惹かれつつも、初めての訪問なので最上段左上の「煮玉子ラーメン」を選択し、トッピングの中から「辛みそ」を発券した。
一番奥のカウンターにはすでに先客がありラーメンを啜っていた。入口に一番近いカウンター席に座りながら食券を手渡し麺の硬さはカタで注文した。
待つこと少々で配膳された辛みそ入りの煮玉子ラーメンは、パッと見た目は確かにご主人のご出身でもある「博多濃麻呂」のラーメンの具材の構成やスープの色味は似ているもののそれとは別の独自の雰囲気を纏っている。
辛みその無いところをまずは選び最初のひと口。まろやかで出汁感のある旨みたっぷりのスープは豚骨のコクと風味、塩味のバランスが秀逸なひと品。さらに麺と絡めながらスープをいただくと後味が残らないフレッシュでキレのある一杯だと分かる。ちょうどこってりとあっさりの中間くらいの味わいで個人的にもかなり好みのラーメンになっている。
トッピングは、柔らかなチャーシューが2枚、キクラゲとネギ、大判の海苔と華やかな見た目が印象的で、どこか濃麻呂の面影を感じさせる構成になっている。合わせる麺は、かなり細めのストレート麺。しっかりとコシがあり、しなやかでありながら口当たりも滑らかでその食感と味わいを楽しめる。スープとの相性もよく、しっかりと絡めとってくれる逸品。
トッピングの辛みそも秀逸なひと品で、強烈な辛さはないものの旨みがしっかりとスープに伝わり味変の最適解。スープまでゴクゴクといただきながら至福のひと時を堪能。とても美味しくいただきました。
ご主人のキャリアのスタートは10代の頃からで、すでに13年ほど。福岡市東区名島にある名店で東京にも進出している「博多濃麻呂」で経験を積み2023年に独立を果たした。濃麻呂といえば「チャーハン」も名物で、その伝統の味が楽しめるのは夜の部の18時から。お昼の提供は残念ながら今のところないようなのでどこかのタイミングで夜に食べに来たいと思う。
ラーメン激戦区の馬出・千代エリアの中で、創業1周年を迎えた〈拉麺◯△□〉。経験を積み重ねて創りあげた入魂の一杯には凄みがあり、もっと早く来ておけばよかったと思わせるくらい美味しいラーメンを提供している。またその味をあらためて楽しみに来たいと思う今日この頃。皆様も機会がありましたらぜひ寄られてみてください。
最後に。ご主人にお話しをうかがったところ、拉麺○△□(ラーメンまるさんかくしかく)という店名の由来は、「ま」る、「さ」んかく、「し」かく、それぞれの頭文字を合わせると「ま・さ・し」になる。ご主人のお名前は「まさし」さんというそうだ。2年目の〈拉麺○△□(ラーメンまるさんかくしかく)〉。これからも見逃せない存在になりそうだ。
拉麺○△□(ラーメンまるさんかくしかく)
住所 :福岡県福岡市東区馬出2丁目1-6[地図]
営業時間:11時00分~15時00分
:18時00分~22時00分
定休日 :日曜日
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり
要確認 :ラーメンまるさんかくしかく(※インスタグラム)