斎藤元彦知事 現在の姿を、大河ドラマで話題の「源氏物語・須磨」は暗示していた?
宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
大河ドラマ「光る君へ」は12月15日(日)で最終回を迎えますが、紫式部や源氏物語に関心を持つ方が増えているようです。
源氏物語のあらすじを一言で言えば、事情があって皇族の地位を失った光源氏が、貴族(現在の官僚)を経て、再浮上に賭ける物語です。
源氏物語のあらすじを一言で言えば?「読むのが難しい」と感じる人に伝えたい3つのコツ #3
源氏物語の舞台の1つが須磨(神戸市)
源氏物語の舞台の1つ、神戸市須磨(すま)の中心駅が、JR山陽本線の須磨駅。
電車やホームから海岸が見え、海はすぐそこ。駅構内にも砂ぼこりが舞い込むほどの場所です。関東で言えば、湘南海岸のイメージが近いでしょう。
須磨の語源は、畿内(きない、京の都の周辺を指す)の「すみ」にあるためとされます(須磨区公式サイト)。
区内には、ロープウェイを含め3つの登り方があり海を一望する須磨浦山上遊園があります。ブラタモリでも紹介され、昭和レトロな雰囲気も人気がある場所です。また少し離れますが、海上交通の要所を見下ろす五色塚古墳(垂水区)は、穴場の景勝地です。
平安時代の須磨は、現在のように開けていないのどかな漁村で、京都の貴族(現在の官僚にあたる)の左遷先・謹慎先ともなっていました。
特徴的なのは、太宰府(福岡県)のように、復活の芽がない遠方の左遷先とは異なり、須磨はギリギリ復活の芽のある場所。畿内の「すみ」であることが背景にあります。
源氏物語では、宮中で謀反(むほん)の疑いをかけられた光源氏が、みずから身を引き、須磨で謹慎するストーリーがあります。写真の現光寺は、光源氏が住んでいた設定の場所ではないかとも言われます。
あの斎藤元彦知事も、失職初日を須磨でスタート
何かと話題の斎藤元彦知事。兵庫県知事を失職した日の朝、何と須磨駅で活動を再開しています。SNSには、源氏物語の須磨を思い出させるというつぶやきも、少ないながらありました。
源氏物語において、光源氏の謀反の罪は、濡れ衣ではないかと肩を持つ人も一定数いましたが、須磨への退去が決まると、多くの人が離れてゆきました。
斎藤元彦知事と少し重なるところもあるように感じましたが、源氏物語を書いた紫式部は、時代を超えて多くの人に現れる人間模様を承知していたようです。
謹慎中の光源氏を唯一訪ねたのが、「頭中将」という親友でした。
須磨は、ブラタモリでも取り上げられています。