Yahoo!ニュース

乗客9割減 廃止発表のJR久留里線末端には「今後見頃の紅葉」や長瀬智也カレーうどんも

とらべるじゃーな!穴場ずらし旅、愛好家

宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。

千葉県を走るJR久留里線の末端区間(久留里駅~上総亀山駅)は、100円稼ぐのに1万3580円もかかる赤字区間。1987年に対し、乗客は約92%も減少しました(日本テレビ)。

JR久留里線沿線地域交通検討会議が中心となり、調査や地元との意見交換を行ってきましたが、11月27日にJRはバス転換の方針を発表しました。

この機会にぜひ訪ねてみたいという方のために、存続の木更津~久留里間を含めて、旅のご案内です。

久留里線の旅はJR木更津駅から

久留里線の旅は、千葉県の木更津駅からスタートします。

木更津は、江戸時代には房総半島の生活や文化の中心地。いまでも、人口は10万人を超えます。木更津での下車もおすすめです。

久留里線はローカル線とは言え、新しい車両に統一されています。

木更津~久留里の区間は、田園地帯を走りますが、それなりに人口が多く、朝や夕方の列車には混雑も見られます。

車窓から見える道の駅・うまくたの里は、千葉の名産品がかなり揃い、ランチが人気で、行列ができるほどです(Yahoo!地図)。下郡駅から徒歩すぐですので、途中下車もおすすめです。

途中の久留里駅から様相は一変

久留里駅に到着。ぜひ途中下車したい駅です。

久留里駅止まりの列車もあり、この駅を境にローカル線の色が濃くなります。

久留里駅から徒歩30分ほどで、小さな山城、久留里城につきます。ほとんど人が来ない、穴場観光地です。

紅葉シーズンも、閑散としていました。久留里城には、土塁など中世の遺構も残され、尾根上にも関わらず水が湧く、興味深い地形です。(地図

※例年の紅葉は11月中旬から12月上旬
※久留里城そばには高速バスのバス停もあります(千葉中央バス

お城とは反対方向になりますが、くるり庵は、長瀬智也さんが、亀山湖(久留里線終点の上総亀山駅近く)へ行く途中に、バス釣り仲間と訪ねる店です(地図)。

長瀬智也さんが決まって注文するのは、カレーうどんとちくわ天です。

久留里駅周辺では、古い食堂である喜楽飯店の黄色い担々麺も名物です。

また、房総半島の中央部に降った雨(※)が、地層でろ過されて湧く、千葉県有数の名水のふるさとでもあり、町なかにある湧き水(井戸)や酒造も、観光スポットです。

※1000~1万年前に清澄・三石山系に降った雨が地中を移動し湧いている(日本地下水学会調査)

いよいよ廃止予定の末端区間へ

久留里駅周辺の観光を済ませ、いよいよ、100円稼ぐのに1万3580円かかり、乗客約9割減の久留里~上総亀山の超閑散区間に乗車。

終点の上総亀山駅は、さいはての終着駅特有の車止めがあり、千葉県とは思えない場所です。

上総亀山駅周辺には、釣り、紅葉に人気がある亀山湖や、黒湯(チョコレート色の湯)が湧く、亀山温泉ホテルがあります。

黒湯(モール泉)は、ブラタモリ日本の温泉スペシャル(とらべるじゃーな!)でも紹介されました。

そして上総亀山駅からオンデマンドタクシー(予約制、一律500円、2024年11月現在)で向かえるのが、インスタ映えすると人気になった濃溝(のうみぞ)の滝。

※例年の紅葉時期は11月下旬~12月上旬。関東でも最終盤の紅葉です。
※土日は、大型バスによる来訪者でかなり混雑しますので、早い時間帯か遅い時間帯がおすすめです。

濃溝(のうみぞ)の滝は、立ち寄り湯も素晴らしいです。

濃溝の滝は、アクセスが難しい場所ですが、【濃溝の滝】亀岩の洞窟に電車(クルマなし)でアクセスしました!(とらべるじゃーな!)をご覧ください。

今日の記事

斎藤元彦知事 現在の姿を、大河ドラマで話題の「源氏物語・須磨」は暗示していた?

穴場ずらし旅、愛好家

宿泊歴500泊。関東周辺の穴場★ずらし旅スポットを紹介。日本テレビ(2023年)、TBSテレビ(2024年)に旅の専門家として登場。Yahoo!ニュースエキスパート公式旅行ライター(2023年7月企画賞)。JTB運営・地理旅行検定取得済み。東京都在住。

とらべるじゃーな!の最近の記事