源氏物語が「わかりづらい」と思う人は、たった2人の登場人物を理解しておくと簡単になる #1
宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
大河ドラマ「光る君へ」も佳境へさしかかり、紫式部や源氏物語に関心を持つ方が増えているようです。
「光る君へ」の舞台の1つ 福井県越前市
「光る君へ」の舞台の1つが、福井県越前市。紫式部(まひろ)の父が越前守(えちぜんのかみ、県知事にあたる)に赴任した地で、紫式部も同行しています。
国府(県庁にあたる)は越前市武生(たけふ)にあったと考えられていますが、正確な場所は、現在も発掘調査中です。
写真の紫式部公園(越前市東千福町)は、比較的静かな穴場の観光名所。左手の平面彫刻は、藤原道長に所望され、和歌を詠む紫式部の姿です。
源氏物語は難しい?
さて、「光る君へ」がきっかけで、源氏物語に興味を持つ人は多いのですが、古文ゆえの難解さや、400人(※国文学研究資料館)を超える登場人物に戸惑うことも多く、なかなか手が付けられないという声も聞きます。
源氏物語を読むコツは、まずは光源氏と、ライバルかつ仲良しの頭中将(とうのちゅうじょう)を理解しておくのが早道です(女性は主要人物が多過ぎるため)。
まず光源氏の外見は、今でいえばHiHi Jetsの作間龍斗さん(※ジュニア公式、大河ドラマ「どうする家康」で豊臣秀頼役)、ひと昔前なら嵐の櫻井翔さんをイメージするとよいでしょうか(筆者の主観ですので適宜イメージしてください)。
源氏物語は、平安時代、事情があり皇族から降りた光源氏が、いまでいう高級国家公務員である貴族から、再起を目指す物語です。
注目したいのは源氏姓。皇族に名字はありませんので源氏姓は「一般人」たる証です。
光源氏は、よく知られているようにイケメンで女性遍歴が豊富。また人の悪口を言わず、平等に接する性格です。
光源氏と出世や女性遍歴を競い合う頭中将(貴族としての官職がそのまま人物呼称)の外見は、HiHi Jetsなら作間さんと仲がよいという猪狩蒼弥さん(※ジュニア公式)がよいしょうか?
嵐ならマツジュン(「どうする家康」で徳川家康役)のイメージが近いかも知れません(よく分かっていないとご批判を受けそうですが、いずれも適宜、置き換えてみてください)。
なお、中将の「将」は、将軍の将と同じで、管理職、統率者のような意味です。
頭中将(とうのちゅうじょう)は、光源氏と年齢が近く、貴族としてのキャリアを歩み始める官位も近いところにいました。民間なら、確実に出世が見込まれる、係長クラスの新入社員同士というところです。
このシリーズは、何度か連載し、源氏物語の世界にわかりやすく迫っていこうと考えています。
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【ブラタモリ福井 全ロケ地】タモリさんが消えた都市・一乗谷を訪ねる#120(とらべるじゃーな!)