陸上自衛隊が米陸軍の新型中距離ミサイルLRHWを視察。耐熱板の構造の詳細が判明
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/obiekt/00290757/title-1649558123783.jpeg?exp=10800)
日本陸上自衛隊の吉田圭秀・陸上幕僚長はアメリカのワシントン州にあるアメリカ陸軍基地を訪問しました。中でもアメリカ陸軍第17砲兵旅団(タコマ市郊外、ルイス=マコード統合基地)では「新型火力装備」を視察しています。
アメリカ陸軍の新型火力装備とは、2023年末に実戦配備予定の新型中距離ミサイル「LRHWダークイーグル」のことです。新開発の極超音速滑空ミサイルです。
このLRHWは対中国用の新型中距離ミサイルで(通常弾頭のみ)、日本の九州や本州が最有力の配備候補地です。実戦配備後に正式にアメリカ政府から日本政府に配備要請が来る可能性が高いので、その前に視察しておこうというつもりなのでしょう。
![陸上自衛隊Twitter投稿よりアメリカ軍の新型中距離ミサイルLRHWを視察](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/obiekt/00290757/image-1649559629524.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
![陸上自衛隊Twitter投稿よりアメリカ軍の新型中距離ミサイルLRHW発射機の基部](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/obiekt/00290757/image-1649559706295.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
LRHWの発射機のキャニスター底部が見えます。ミサイル発射時のホットランチで発生する噴射炎を受け流すデフレクター(逸らし板)である白い耐熱板の構造の詳細が判明しました。側面にも耐熱板が貼られています。
この部分は昨年の初公開時には新品の白い耐熱板があまりにも白過ぎて、写真では境目が潰れてしまいよく見えず、この構造がよく分かっていませんでした。
米陸軍の新型中距離ミサイルLRHWの発射機が初公開(2021年10月7日)
しかし昨年の初公開時の米国防総省広報サイトDVIDSにUPされたLRHW発射機の耐熱板の写真を、今一度じっくりよく見て確認すると、確かに境目が見て取れます。
DVIDS - Prototype hypersonic hardware delivered to unit on JBLM [Image 23 of 23]
![米国防総省広報サイトDVIDSよりLRHW発射機の耐熱板の写真(2021年)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/obiekt/00290757/image-1649561845729.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
ただしやはり、昨年の初公開時は色が白過ぎて見え難く分かり難い写真でした。今回の陸上幕僚長の視察でUPされた写真でようやく、LRHWの発射機の耐熱板の構造をしっかりと理解することができました。
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