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【発達障害】うちの子がまさか?信じたくない!勇気を出してサポートを受ける意味【保育士ママの体験談】

【育児マンガ】夢かなえ保育士 介護福祉士

こんにちは。発達支援サポーターの『夢 かなえ』です。
わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ、神経発達症(発達障害)の子の親でもあります。

ありがたいことに、今は専門職として【Yahoo!ニュース】に、発達障害に関する記事を書かせていただいております。

しかし過去には、わが子が発達障害であるという事実を受け入れられず、サポートを受けることをためらう日々もありました。

今日は、そんな発達障害児の親の気持ちと、サポートを受けることの大切さについて、お話ししたいと思います。

子育てが悪かったのではない

たとえば、発達障害の一つである自閉スペクトラム症(ASD)には、

○人との関わりが苦手

○コミュニケーションがうまく取れない

○強いこだわり

○想像力が乏しい

などの特徴があります。

これらは決して子育てに問題があったせいではなく、先天的なものだと考えられています。

発達障害の特徴には個人差があります、

知的な遅れがない場合は気づかれないことも多く、周囲からは『ちょっと変わった子』だと思われる程度で成長していくケースも少なくありません。

わたしの場合は保育園の先生に、他の子と比べて発達の遅れを指摘されたことが、発達相談を受けるきっかけになりました。

受け入れられない思い

「ほかの子にはできることが、できていない」

先生の指摘には、とても落ち込みました。

聞いている間も、家に帰ってからも、涙が止まりませんでした。

今から考えれば筋違いな、先生に対する怒りや、恨むような気持ちまで湧いてきました。

しかし実は、先生に指摘される前から、

「あれ?なんだか変だぞ」

と、うすうす気付いていました。それでも、

「うちの子が、まさか…」

信じたくない気持ちがいっぱいで、現実を受け入れられなかったのです。

わたしは保育士や介護福祉士の資格を持っているので、当時も発達障害についての知識は多少ありました。

「生まれつき脳の状態が、定型発達の子たちとは少し違うだけだ」と頭ではわかっています。

出来ないこともあるけれど、良いところもいっぱいあります。

それでも先生から指摘されたことで、わが子だけが、特に劣っているように思われました。

そして子どもの将来が心配になり、果てしない不安のループに入ってしまうのでした。

幸いなことに、そんなわたしの気持ちを否定せず、受け入れてくれる家族がいました。

わたしの思いに寄り添いつつ、前向きなアドバイスをくれた主人や母のおかげで、ようやくサポートを受ける決心ができました。

シームレスなサポート

その後、小児科の発達相談外来を予約し、今後どのような対応が必要なのか、具体的なアドバイスを受けることができました。

保育園へ通いながら小児科に付属の療育へ月に1〜2回通い、個別のトレーニングを受けることができました。

療育の宿題として出された『親子遊び』で、コミニュケーションの取り方や、指先に力を入れる方法などを一緒に学ぶことができたことは、とてもいい思い出になっています。

小学校では、学校内にある通級教室へ放課後に通い、引き続きサポートを受けました。

高学年になると発達相談センターで、中学進学にあたってのアドバイスを受けることもできました。

中学生になったいま

多くの先生方のサポートのおかげもあり、幼児期には激しかった『落ち着きのなさ』や、どんなときもわが道をいく『こだわりの強さ』などの発達障害の特性は、成長とともに目立たなくなってきました。

保育園、小学校、中学校と環境が変わっても、先生の間で引き継ぎがあり、継続して手厚いサポートを受けられたことには感謝しています。

小さなトラブルは日常的にあるものの、親子と先生の二人三脚で、一つ一つ解決していくことが成長の糧になっています。

親子ともに変化した

保育園から中学までの10年以上の間に、たくさんの先生方のサポートを受けてきました。

その間に、発達障害のわが子に対するわたしの不安も次第に減っていき、

「この子はこの子なんだ」

「発達障害の特性があっても、うちの子は最高だ!」

と、少しずつ前向きに考えられるようになってきました。

まとめ

発達障害の子どもは、他の多くの定型発達の子とは違う行動をとることがあります。

その行動は、ときに周囲を戸惑わせます。

しかしそれは、決して親の子育てやしつけが原因ではありません。

生まれつきの発達障害の特徴なのです。

そう理解していても、実際には、どう接したらいいのか悩んでしまう日常があります。

わたしが経験した発達障害児の子育ての中で、いくつかの役に立った接し方や、声掛けのコツがあります。

回をあらためて、ご紹介できればと思っています。

サイト内リンク:【ASD】幼児期の特徴3選・独特な言葉と感情の表現【保育士ママがイラストで対応法もわかりやすく解説】

保育士 介護福祉士

専門職として学童保育や老人介護の現場で、病気や障害を持つ児童や高齢者のケアにあたってきました。自らも、発達障害の診断を受けた子の親として育児に奮闘中。子育てに悩む方のために役立つ情報、専門性のあるケアの工夫を、一般の方にも分かりやすいマンガを通して発信していきます。

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