人気店の「鬼まんじゅう」を食べ比べ!さつまいもがごろごろほくほく、名古屋観光で必食の郷土の和菓子
先日、毎年2回開催されている新宿高島屋さんの名物企画「名古屋直行便」。春と秋、それぞれの季節の和菓子を中心に、配送のみならずバイヤーの方が直接店舗から新幹線に乗って運んできてくださる予約販売制(一部当日販売もあり)のイベント。
お日保ちが当日中のお菓子もご用意されるということもあり、ファンの方のみならず、思い出の味や憧れの味を求める方々で大賑わい!
例に漏れず私もそのひとり。いくつか購入させていただいたのですが、今回楽しみにしていたのは名古屋の郷土菓子「鬼まんじゅう」の食べ比べ!
今回は名古屋でも大人気の二店舗「梅花堂」さんと「山田餅本店」さんの鬼まんじゅうをご紹介。
【鬼饅頭とは?】
名古屋の郷土菓子のひとつ、鬼まんじゅう。戦時中や戦後の食糧事情が思わしくなかった頃発祥したといわれ、基本的な材料はさつまいも・小麦粉・砂糖・塩の四つ。現在は品種改良なども進み、サツマイモもかなり甘味を増したため、食事のとして食されていた当時よりもよりおやつとしての立場を確立したといわれています。
名古屋の鬼まんじゅうといえば「梅花堂」さん!という声も多く、お昼過ぎには完売になってしまうほど且つ予約をしてこのためだけに遠方ら訪れるファンも大勢という人気店です。
鮮やかなたんぽぽ色の鬼まんじゅうは、やや向こう側が透けるような透明感も携えた生地と色味の濃いサツマイモが目印。水分量が多めの生地なのでしょうか、むっちりとした弾力のある生地には、さほどお砂糖の甘さを加えていないのではないでしょうか。
それゆえに懐かしさと申しますか、厚かましいとは承知の上で鬼まんじゅうの原点に近いものがあるのではないかという印象を受けます。大き目にカットされたさつまいもですがしっとりとしているので、朝ごはんなどの主食にもぴったりかと。
「山田餅本店」さんは新幹線の発着駅でもあるJR名古屋駅から電車で16分程ですが、名古屋駅に隣接しているJR名古屋高島屋さんでも販売されることがあるほど!地元や遠方からの評判の高さが伺えます。
正に鬼のごつごつとした拳のような大胆なフォルム。心持ち色白の生地と自然な色味のさつまいもがたっぷり!しかもかなり大きめにカットされているサツマイモです。
驚いたのは、もちもちとしているにも関わらず、どことなくふかふかとした空気感をも感じられるのです。おそらくサツマイモが大きいのでそれぞれの隙間が空いているというのも理由のひとつにあるかと思いますが、蒸しパンのような口溶けも。
菓子パンのようなしっかりとした甘さはくどくなく、むしろ疲れた体をほっとなだめてくれるような素朴さ。立派なさつまいもはほくほくっとして食べ応えも抜群!少し温め直してほろりとしてしまいそうなところを、大きな口をすぼめてはふはふっと支えるのも醍醐味のひとつ。
いずれも名古屋市内だけではなく都内でも人気のあるお店だけに、それぞれの個性をじっくり味わうことができました!優劣、ではなく、個性を知りより一層多様性に触れられる食べ比べを満喫できるのも、手元に届くまで携わってくださった全ての方のおかげです。
さて、次の春に開催予定の名古屋直行便では、新宿高島屋さんにてどんなお菓子に出会えるでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<梅花堂>
名古屋市千種区末盛通1-6-2
052-751-8025
8時~17時(鬼まんじゅうの販売は9時~)
不定休
<山田餅本店>
公式サイト(外部リンク)
名古屋市瑞穂区瑞穂通1-18
052-841-1501
9時~19時
定休日 火曜・毎月第三水曜