経口補水液とスポーツドリンクの違いって?簡単言うと…
暑くなってきて、わが家もこんな会話をするようになりました。
(介護メンズ)スポーツドリンクと経口補水液ってなにが違うんだ?
(私)体調が悪いときは経口補水液で、運動をした時にはスポーツドリンクを飲むんだよ。成分が違うんだよ。
(介護メンズ)成分ってなんだ?
(私)…専門用語で話してもわかりづらいよね。さて、どう伝えるか。(心の声)
スポーツドリンクと経口補水液、味は似ているけど何が違うの?と思う方も、この時期は増えると思います。そこで専門用語を無しに、経口補水液とスポーツドリンクの違いを簡単に説明しますね。
・スポーツドリンクは、糖質が多く含まれています。体への水分の吸収スピードが遅いため、大量の汗をかいたときや熱中症の応急処置には向いていません。
スポーツ時や汗をかく場面の水分補給にすすめられています。
スポーツドリンクには500mlあたり20~40gもの糖質が含まれているので、飲みすぎると糖質の過剰摂取につながるので注意が必要です。
・経口補水液は、塩分や糖分が体液に近い濃度で作られているので「飲む点滴」とも呼ばれています。一般的な飲料よりもナトリウム、カリウム等の電解質量が多いので、高血圧の方や腎機能が低下している方は飲むときに注意が必要です。下痢、嘔吐、熱中症による脱水症を改善するために使用されています。
そのため経口補水液を「健康な人」が飲むと「美味しくない」と感じます。それは「体が必要としていない」というサインです。逆に「美味しい」と感じる時は体内の水分が足りていないというサインです。
経口補水液は熱中症の応急処置や大量の汗をかいたときに適しています。スポーツドリンクは通常の水分補給用として、スポーツ時や汗をかく場面に適しています。
※スポーツドリンク、経口補水液ともに液体のものからゼリータイプのものまで販売されていますので、飲む方の「飲み込む力」に合わせて選んでくださいね。
※経口補水液、スポーツドリンク、いずれも飲みすぎは体調や持病を悪化させてしまう場合もあります。適正量を知る事も大切です。かかりつけの医師、訪問看護さん、薬剤師、栄養士、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。