博多で行列ランチのお目当ては鯛茶漬け。なのにコッソリいただくイカの生き造り。老舗割烹の絶品メニュー。
名物「鯛茶漬け」に行列
博多の名物グルメのひとつと言ってもいい。昭和38年創業の「割烹よし田」は半世紀以上、福岡天神の地で愛されたお店。その中でも名物「鯛茶漬け」を求めて訪れる人は数知れず。全国から訪れる人で日々行列を作り続ける大人気店。
その「割烹よし田」の天神のお店が都市再開発(天神ビッグバン)の影響で移転したのが2021年2月。呉服町駅の近く、店屋町に場所を移して早3年。
博多駅から博多港へとつながる大博通りの一本路地を入った通りに、このスタイリッシュなビルがあります。2~4階が飲食フロアのようです。
2025年の春には天神で営業を再開予定。もちろんこちらの店屋町も営業は続けるようです。天神の復活も楽しみではありますが、現在も行列は絶えることなく。ただ、2店舗になると行列は分散されるかもしれないので、当方を含め訪れる人には嬉しい限りですね。
各フロアは人数に合わせた造りとなっているようで、今回は4名で予約したので3階の個室とテーブル席が併設するフロアでいただきました。和と洋がミックスされたシックな落ち着ける空間がさすがです。
席に着くと、テーブルには店名が刻まれたお洒落なお皿が。名物の鯛茶漬けはもちろんですが、もうひとつ目玉メニューもいただきました。
イカの生き造り
「割烹よし田」は和食料亭で、福岡の食材を職人技で仕上げる本物をいただけるお店。その中でもいただきたいのがイカの生き造り。小ぶりなものは仕入れないという豪快なイカが目の前の現れます。新鮮なイカを職人技で仕上げる、なんと贅沢なメニューでしょう。価格は時価ですよ。それでも食べたい絶品メニュー。
この透き通るシルエット。食べる前から美味しそう。イカはもちろん動きますよ。甘く広がるイカの旨味と食感がたまりません。
食べ終えたイカのお刺身は〆に天麩羅に。サクッと衣が重くなく上品な仕上がり。これもイカの生き造りの楽しみですね。
鯛茶漬け
そしていよいよ名物の「鯛茶漬け」。このメニューを求める人々で日々行列ができるのです。お茶碗もまた上品です。
まずはおひつにお米の香りをいただきましょう。炊きたてのお米もブランドでしょう。炊き方にもこだわってそうな見るからに美味しそう。お米だけいただいても美味しいですよ。
鯛の漬けが別の器で提供されます。オリジナルのタレがかかった鯛に、海苔とワサビを盛り付けられて。
まずは白ごはんに鯛の漬けだけを少し盛り付けて。タレやワサビを絡めながらいただく漬けは、鯛の刺身の旨味を感じながら白ごはんをいただけます。これだけでごはん一杯は軽くいただけそうです。
そしてお次はお待たせ鯛茶漬け。漬けを白ごはんに乗せたなら、お茶をかけて熱々のお茶漬けに。鯛のお刺身が白く温まり、またひと味違う味わいに。これは本当に絶品です。美味いとしか言葉が出ない。
行列ができる名物メニューを堪能できました。ただ、鯛茶漬けだけのお店ではない。福岡の厳選された食材を使い職人技で仕上げた絶品和食。これこそが「割烹よし田」の真髄です。この建物の端々に刻まれる店名にも重みを感じます。
和風の上質な店構え。名物メニューをお目当てに行くのは当然ですが、旬の海鮮やお肉も使った懐石料理もぜひいただきたいものです。名店の味は、食材も技もこだわった絶品メニューでした。
割烹よし田
住所:福岡県福岡市博多区店屋町1−16
営業時間:11時30分~14時00分
17時00分~21時30分
定休日:第1・第4日曜日
駐車場:近隣有料