霊媒師と話し合った国王夫妻「娘だから」王女の称号はそのままで
婚約者で霊媒師であるデュレク・ベレット氏を巡って、国内で批判が高まっていることを受け、マッタ・ルイーセ王女が公務から退くと発表した。
- ふたりは今後はスピリチュアル商業活動では、王女の称号を使ったり、ノルウェー王室のメンバーを巻き込まない
- ルイーセ王女は公務から退く
- ルイーセ王女は王女の称号は持ち続ける
ことなどが発表され、ノルウェー現地ではトップニュースとなっている。
公式の声明が発表された直後、ハラルド国王とソニア王妃が緊急で公共局NRKと通信社限定で約10分ほどの記者会見を開催した。
カップルを巡って、国王と王妃が公式な記者会見を開き、国民にしっかりと説明しようとしたのは初。この日で騒動を落ち着かせたい狙いがあるとみられる。
「王室を代表しない」が、「娘なので」「王女の称号はそのまま」
国王と王妃は以下を強調
- 私たちの娘であり、これからも娘だから、王女の称号は維持してもらう
- 王女が公務から退く決定は、「みんなで決めた」
- 王女が公務から退くことは、王女と王室にとって損失であると思っている
- 王妃と個人の活動が混合しているという議論に対しての解決策となることを祈りたい
- ルイーセ王女は今後は王室を代表せず、公務を行わない
- この決定が彼女個人と王女としての境目を明確にすると、王室は嬉しく思っている
- ルイーセ王女の公務を、王室メンバーの誰が引き継ぐかは未定
- 私たち誰もが満足する結果に至ったと思っている
- 娘が今後は王室を代表しないことに、国王は落胆もしている
- 王女は公務を賢くこなしてきた。この決定に喜ぶ人もいれば、がっかりする人もいるだろう
- 王妃「ルイーセ王女もこれまでの騒動で『多くのことを学んだ』と言っている
報道陣からは、ルイーセ王女が公務から退く分、ノルウェー王位継承順第2位のイングリッド・アレクサンドラ王女の「王室をより代表する次期が早まるか」という質問も飛んだ。国王は、孫には「今は勉強に集中してほしい」と笑いながら否定した。
カップルの結婚予定日は、国王も王妃も「知らない」「全く情報をもらっていない」と笑って答えた。
義理の息子・新しい家族となるベレット氏との話し合い
- ベレット氏は何が問題で批判されているのか理解するのに時間がかかり、「今は大分理解したのでは」と国王は話した
- 2か月間は続いた、家族で話し合いをするプロセスを得て、家族同士の距離感がより縮まったと夫妻は感じている
- ベレット氏とは「私たちは意見が違う」ということには互いに同意した
- 意見が違っても、私たちは互いを好いている
- 何が問題かをベレット氏に説明することは国王夫妻にとっても大変だった
- 米国人であるベレット氏はノルウェー王室・王国・君主制がなんたるかを未だに理解できていない。そのことを国王はおかしいとも思っていない
- ベレット氏は「ノルウェー王室に迷惑がかかることはなく、何をしてもいい」のだと思い込んでいたが、考慮しないといけないことがあるとは理解したと夫妻は感じている
- 話し合い中の空気はずっと良かった
- ベレット氏と一緒に過ごす時間は楽しい
- ベレット氏はユーモアに溢れた良い人で、私たちを笑わせてくれる
- カップルの関係が良好であることを嬉しく思っている
騒動を鎮静化したい王室とカップル。だが、ルイーセ王女が称号と共にある限り、王室を代表するイメージはつきまとうため、問題が解決されるわけではないという批判も現地では出ている。
また、ベレット氏が「なぜ自分は批判されているのか」理解していなかったということも、国王夫妻の発言で再確認されたことが大きく報道されている。