NLPを活用した「絶対達成コーチング」 ―関係構築編―
■「絶対達成コーチング」というテーマ
「部下が目標を絶対達成できるように、コーチングを勉強したい。どうすればいいか」
私は企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタントである。この仕事をして16年目に入るが、これまで冒頭のような質問をよく受けた。
私が絶対達成のメソッドにNLP(神経言語プログラミング)を使っているからだろう。NLPを活用したコーチングをしているビジネスコーチ、医療関係者、弁護士、税理士、学校の先生が大勢いる。だから部下や後輩を絶対達成させられるようコーチングするには、どうすればいいか知りたくなるのだ。
そこで、NLP理論を活用した「絶対達成コーチング」というテーマで、随時コラムを書いていこうと思う。とてもニーズが高いからだ。
今回はその第一弾。
ただし、覚悟はしてほしい。
これからのマネジャーに必須のスキル「気にしすぎない技術」を、コーチングの基本とともに解説するで書いたとおり、コーチングはそう簡単に身に付くような、そんなお手軽な技術ではない。バイオリンやピアノを弾くのと同じぐらいに、日々の鍛錬がないと体得できないし、実践を通じてでないと、クライアント(部下)を正しくリードし、行動変容を促すことなどできない。
だから、せめて最低限の知識だけは、知ってもらいたい。そう思っている。今回は、「ニューロロジカルレベル」の図をふんだんに使って、部下との関係構築について重点的に解説する。
■ 絶対達成は「支援」より「指導」
「絶対達成」というキーワードを使っているので、多くの人が想像する通り、私どものコンサルティングスタイルは厳しいものになる。なぜ厳しくなるかというと、どうすれば期待通りの成果を手に入れられるか。これが誰にもわからないから、と言えるだろう。
高校受験や大学受験のケースで、イメージしてほしい。
「この参考書を使って毎日20ページ、約5時間かけて勉強したら、確実に志望校に合格する」
と講師に言われたら、誰も厳しいとは思わない。言われたとおりに淡々とやるだけだ。葛藤もないし、衝突もない。
しかし、現実は違う。
それほど勉強しなくても合格するかもしれないし、もっと勉強しないと合格しないかもしれない。なので、進学校や予備校の先生は、自然と厳しい態度をとるようになる。
「君のペースでがんばって」と甘いことを言ったり、「君はどういうやり方をすればいいと思ってるんだい?」などと尋ねたりもしない。
「このやり方でいくんだ」「このやり方で多くの受験生を志望校に入れてきた。先生を信じろ!」みたいな熱血風な態度になっていく。
だから、どちらかというと、私たちのコンサルティングスタイルは、クライアント企業の「支援」というより、「指導」という感じになる。
■ コーチングとティーチングって何が違う?
クライアント企業の目標を絶対達成させるとき、コーチングというよりティーチングになることが大半だ。
コーチングとティーチングの違いは、知識の「有無」で考えればいい。目標を達成させるために、どうすればいいのか。知識がないのであれば、ティーチングが不可欠である。
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