夕方、ふと空を見上げるとうろこ雲が出ていた。

連日猛暑の予報が続いているが、秋を感じる風景が日に日に増えてきたように思う。

山形県鶴岡市の出羽三山神社で、「国宝羽黒山五重塔プロジェクションマッピング・秋の部」が今週末9月16日(土)～9月18日(月・祝)の日程で開催される。

2023年は国宝羽黒山五重塔の杮葺き屋根改修工事のため、五重塔ライトアップは休止しているが、プロジェクションマッピングは先月に引き続き2度目の開催となる。

国宝である五重塔に、卯歳御縁年に因んだ駆ける兎や花々が映し出される様子は、まさに出羽三山の歴史と現代の技術の共演だ。

豊かな出羽の自然の中で初秋を感じながら、幻想的な光の芸術を観て欲しい。

プロジェクションマッピングについて

プロジェクションマッピングは、随神門から10分ほど下った国宝羽黒山五重塔をメインに上映される。

現在、五重塔は杮葺き屋根の改修工事中で、日中もその姿を見ることはできない。その代わり、今回のプロジェクションマッピングでは五重塔の姿や出羽三山の四季を感じる映像が、一幕10分ほどで映し出される。

五重塔に向かう途中の木々や石段が、赤や青、緑などのカラフルなライトで照らされ暗闇の中に怪しく浮かび上がる様子は、昼間の木漏れ日に包まれた山内の様子とはまったく異なるので興味深い。

多数の末社が蝋燭の灯りに照らされるのも、カラフルなライトアップとは異なり、温かく優しい雰囲気を感じる。

随神門から一歩足を踏み入れた先の、幻想的な光や音楽の演出を体感してみてはいかがだろうか。

御朱印について

私が訪れたのは8月11日、プロジェクションマッピング・夏の部の初日だったが、開始1時間前にも関わらず御朱印を待つ列ができていた。

混雑を避けたい場合は、少し時間をずらして訪れることをおすすめしたい。

最後に

プロジェクションマッピングは、周囲が真っ暗になってから訪れた方が映像もよく見えるようだ。ただし、ライトアップされていても道が見えにくいところもあるため、懐中電灯などの灯りは持参した方がよい。また、山の中なので虫除け対策は忘れずに。

出羽三山や、出羽三山神社についての詳細は「【鶴岡】1400年の歴史と現代の技術の共演②～生まれかわりの旅「出羽三山」の魅力～」でお伝えしたい。