日本三古泉・日本三名泉に数えられる有馬温泉~豊かな自然に囲まれた温泉街をのんびりと歩いて出会うご縁~
温泉が恋しい季節、のんびりと湯巡りの旅はいかがだろう。
温泉好きとしては一度訪れてみたい温泉地があった。
兵庫県の有馬温泉である。
太閤秀吉も愛したという関西の奥座敷、有馬温泉。日本三古泉・日本三名泉に数えられる名湯である。
今回は有馬温泉と、温泉街でご縁をいただいた神社やお寺さんをご紹介したい。
有馬温泉
有馬温泉を代表する外湯として「金の湯」「銀の湯」がある。
古来から由緒ある元湯で褐色の「金泉」は、含鉄-ナトリウム-塩化物強塩高温泉で、無臭であるが強い塩味が特徴だ。
一方で、無色透明な「銀泉」は炭酸泉、ラジウム泉で、入ると肌がツルツルになると人気である。
有馬温泉では異なる泉質の温泉を立ち寄り湯で気軽に楽しめるのも魅力だろう。
温泉神社
有馬温泉の温泉街は、多くの観光客で賑わいとても活気がある。山の勾配に沿った起伏のある細い路地を歩くと、情緒あふれる温泉街らしい景色に心がほっとするように思う。
そんな温泉街の街中に温泉神社は鎮座している。
有馬温泉の守護神であり、子宝神社としても親しまれる温泉神社には、大己貴命、少彦名命、熊野久須美命が祀られている。
温泉寺
有馬最古のお寺である温泉寺は、温泉神社のすぐそばにあり、地元では「薬師さん」と呼ばれ親しまれている。
正式名は有馬山温泉禅寺。黄檗宗の寺院で、御本尊は薬師如来である。
724年、奈良時代のはじめに薬師如来の導きで有馬温泉を訪れた僧行基が建立したと伝えられる。
座禅などの体験も可能で(事前要予約)、ここでしか体験できない貴重な時間を過ごしてみてはいかがだろう。
最後に
温泉街を歩いていると、さっそく足湯を見つけ入ってみることに。
金泉は熱く滑らかな湯質で、少し入っていただけでも全身がぽかぽかと温まった。
有馬温泉の名物といえば「炭酸せんべい」や「赤飯まんじゅう」だろうか。
特に「なま炭酸せんべい」の賞味期限は焼き立ての5秒間だけということで、現地でのみ味わうことのできるその独特の食感を楽しんでみてはいかがだろう。
有馬温泉は神戸の市街地から公共交通機関や車で片道30~40分ほどで、交通アクセスの環境も整っているため、宿泊から日帰りまで気軽に訪れることができるのも魅力だろう。
JR新大阪駅からも車であれば1時間ほどで訪れることができる。
関西方面を訪れた際には有馬温泉まで足を延ばして、のんびりと温泉街を巡ってみるのはいかがだろうか。
【基本情報】
有馬温泉
住所:兵庫県神戸市北区有馬町
アクセス:
・電車の場合
神戸電鉄「有馬温泉駅」下車徒歩約4分(220m)
・お車の場合
阪神高速北神戸線「有馬口IC」より約4分(1.7km)
阪神高速北神戸線「西宮山口南IC」より約5分(2.5km)
※詳細は公式サイトをご確認ください。