姫路城とその歴史の記憶に思いを馳せる旅~天守閣最上部に祀られた長壁神社を訪れて~
姫路城を初めて訪れたときの感動が忘れられない。
白く美しい外観が青空に映え、その城が「白鷺城」と呼ばれるのも頷ける。その圧倒的な荘厳さは、観る者を魅了してやまない。
今回ご紹介するのは、兵庫県を旅した際に立ち寄った姫路城と、その天守閣最上部に祀られた長壁(おさかべ)神社をご紹介したい。
姫路城
姫路城が奈良の法隆寺とともに、日本で初めての世界文化遺産となったのは平成5年12月のこと。
17世紀初頭の日本の城郭建築を代表する史跡建造物であり、現在もなおその美しい姿を残している。
姫路城を見た第一印象は、
「大きい!」「白い!!」「綺麗!!!」。
五重の大天守と三重の小天守3つを渡櫓でつないだ連結式の天守閣で、まずそのスケール感の大きさに圧倒された。
姫路城の外観の真白さにも感動する。
白漆喰で塗られた真白な外観が、飛び立つ前の羽を広げた鷺の姿に似ているため、姫路城は別名「白鷺城」とも呼ばれるが、まさにその通りだと感じた。
1580年、羽柴秀吉は織田信長の命令により姫路城を築く。
さらに池田輝政、本田忠政が西国の統治の拠点として城を整備、拡張し、城の全容が整ったのは江戸時代初期の1617年といわれている。
はるか昔からある日本の秀でた技術に触れ、城の歴史を知ることはとても興味深いものだ。
日本の城を巡り、その歴史に思いを馳せる旅も良いのではないだろうか。
長壁(おさかべ)神社
御祭神は姫路長壁大神、播磨富姫神。
城内に掲示された文書によると、古代より姫山に鎮座された地主神であるという。
城主であった池田輝政が城内に祀り、それ以降、歴代城主たちにも崇敬された。
長壁神社には、祀られた神様にまつわる話や宮本武蔵の妖怪退治伝説が残る。
姫路城を訪れた際には、天守閣最上部まで上り参拝してみてはいかがだろう。
最後に
姫路城は400年以上が経過した現在でも、その美しい姿を残す。
人気の観光名所でもあるので、天守閣内も多くの人が見学に訪れているが、可能であれば時間に余裕をもってゆっくりと城全体を巡ってみて欲しい。
そしてその歴史や伝説に触れる旅も良いのではないだろうか。
【基本情報】
姫路城
住所:兵庫県姫路市本町68
アクセス:
姫路駅北口から神姫バス乗車「大手門前」下車徒歩5分
JR姫路駅、山陽姫路駅から徒歩20分
※詳細は公式サイトをご確認ください。
営業時間:9:00~17:00(入場は16:00まで)
※夏季(6月1日~8月31日)は9:00~18:00(入城は17:00まで)
休城日:12月29日、30日
入場料:大人1000円、小人300円
【参考資料】
姫路城 公式サイト 姫路市役所 観光経済局 姫路城総合管理室 姫路城管理事務所
城内掲示文書 姫路城を守る会
兵庫県立歴史博物館 公式サイト