高野山にて300年の歴史を紡ぐ「焼き餅」をお取り寄せで!香ばしい熱々のお餅と柔らかあんこが止まらない
残暑厳しい日が続きますが、9月は敬老の日と秋分の日、10月はスポーツの日と連休が続く秋がやってきましたね!食欲の秋は勿論ですが、色づき始める山々の中ハイキングするスポーツの秋、芸術の秋も楽しむにはもってこい。
海と山、双方の秋を満喫できる場所として個人的におすすめしたいのが和歌山県。その中でも、10月下旬から見頃を迎える紅葉や、霊験あらたかな寺社仏閣に惹かれる高野山はいかがでしょうか。
金剛峯寺や奥の院などへの参拝の際に通る参道に点々と暖簾を掲げる餅菓子屋さんも魅力のひとつ、険しい山道とお腹と心のエネルギー源となる甘い餅菓子はセットといっても過言ではありませんね。
その中のひとつ、江戸時代より創業なさり300年以上の歴史を経ているという和菓子屋「上きしや」さんにも、あんこを包んだ名物のお餅があるのです。
今回は上きしやさんの「焼き餅」を二種類ご紹介。
冷凍でお取り寄せする場合は1か月、常温の場合は発送日を含め2日間のお日保ちなので、届いたその日にいただきます。
かつては塩焼き餅として老齢の女性が焼き上げたものが名物となり「花坂の焼餅」として名を馳せ、鎌倉時代になってからは甘味を加えたお菓子になったのだとか。
混じりけ無なしのお餅ということもあり、このままではちょっと固いのでオーブントースターで温めなおしてからいただきます。あらかじめ余熱をしておいたオーブントースターに油不要のホイルを敷き2分程加熱。ぷくっと膨らむ様子を眺めている時間の幸せたるや…。
焼きあがったあとはそのまま少し冷めるまで置いておきましょう、お餅も中のあんこも熱が落ち着きます。
ざらっと乾いた肌ざわりの香ばしいお餅は、縁の方はもちもちとした弾力と焼き目をしっかり噛みしめて。あっさりとしたお餅を噛むたびにじわりと滲む穏やかな甘味は和菓子の魅力。内側にいくほどとろりとした柔らかなお餅になり、こちらもまたとろりと柔らかなつぶし餡と香ばしさを一度に頬張り三位一体の滋味深い甘味に。
全体的に餅生地が薄いので、もちもち食感よりも香ばしさを楽しめます。また、蓬入りの草餅はスーッと鼻から抜ける芳しい清涼感が大人味!苦味ではなく鼻通りが良くなるような落ち着いた涼やかさが口の中で優しく広がります。
お取り寄せ等は白とよもぎのセット販売ですが、現地ではばら売りや焼きたて、他スイーツを味わえるため、それらを目当てに訪れるという方も。
当時はこれほど甘いお菓子ではなかったかと思いますが、温もり漂う餅菓子はどれほど旅人や修行なさる方の心を癒したことかと思いをめぐらせながらいただきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<上きしや・花坂店>
公式サイト(外部リンク)
和歌山県伊都郡高野町花坂753-1
0736-56-4035
9時~18時(12月~2月は~17時)
不定休