ノート(217) 映画「バイオハザード」の放映も 知られざる刑務所の年末年始
~続・工場編(10)
受刑235/384日目
異例の面接
この日は土曜だったが、午前中に取調べ室で幹部職員の面接を受けた。担当は処遇部で被収容者の処遇全般を統括している首席矯正処遇官であり、休庁日の面接は異例だった。
質問の内容などから、面接の目的は僕の心情の把握にあり、法務省矯正局の指示によるものと思われた。というのも、この前日である12月16日に行われた証人尋問の際、特捜部による捜査の問題点などを証言しており、法務省や検察庁にとって頭の痛い話だったからだ。
処遇首席には、そもそも前日の証言は検察官役の指定弁護士と打ち合わせた上でのものであり、予定どおりの展開だったと説明した。また、限られた時間の中で言いたいことを言えたので、気持ちの上では吹っ切れ、スッキリしたと述べておいた。
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