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パチンコ・パチスロホールは防災最前線!救命医療機器を備え、災害時にも対応する

栗栖成之防災士ライター

パチンコ・パチスロホールと聞くと「ギャンブル」のイメージが強いですが、実は防災にとってはありがたい存在になっています。

コロナ禍や出玉率の規制によって近年では客足が遠のき、2023年9月までに25件が倒産し、そのうち販売不審が9割を超えています。

ギャンブルが嫌いな方には「それが何か?」的な感じでしょう。しかし、パチンコ・パチスロホールが消えることは、防災にとってもあまり喜ばしい状況ではないのです。

多くのパチンコ・パチスロホールが、救命医療機器「AED」を設置している!

パチンコ・パチスロホールは「人が集まる場所」として、AED(自動体外式除細動器)が設置されています。恐らく全国のパチンコ・パチスロホールの中で「AED」が設置されていない店舗を探す方が、むつかしいかも知れません。

AEDは救命救急の現場では必要不可欠な救命医療機器で、一般の方ではどこに設置しているのか分からない方が多いでしょう。しかし、現場の近くにパチンコ・パチスロホールがあるなら、迷わず駆け込むことをおすすめします。

AEDは誰でも使える!心臓が停止すれば1分で約10%救命率が下がる

救命医療機器であるAEDの使用はむつかしいことはなく、スイッチを入れてAEDにあるイラストどおりにパッド(電極)を体に貼ります。そして、電気ショックが必要な場合はAEDが自動的に判断し、自動充電が完了したらAEDが知らせるのでボタンを押すだけです。

突然の事故に遭遇し、倒れた人が意識がない場合は一刻も早い救命措置が必要です。心臓が停止すると1分で約7~10%の救命率が低下します。

つまり、1分でも早く心臓を動かさないと、心臓停止から約10分で死に至ります。従って「パチンコ・パチスロホールには、AEDがある」と分かっていれば、近くにホールがある場合は素早く救命措置が行えるという訳です。

災害時対応店としてパチンコ・パチスロホールは約3,000件が存在

出典:P-WORLD
出典:P-WORLD

AEDの設置だけでなく、パチンコ・パチスロホールは「災害時対応店」として活躍します。

全国のパチンコ・パチスロ店を検索できるサイト「P-WORLD」では、災害時対応店として全国3,007件(2023年12月1日現在)を紹介しています。

災害時対応店なら駐車場が開放される

パチンコ・パチスロホールが、災害時対応店として提供する内容は多岐にわたっていますが、駐車場が併設されているホールなら駐車場が開放されます。

・立体駐車場なら浸水被害から避難できる
・津波避難ビルとして指定されたパチンコホールもある
・地震災害時の一時集合場所として利用可能
・車中泊避難の場所として提供される

パチンコ・パチスロホールの駐車場はさまざまなタイプがあり、立体駐車場なら浸水被害から身を守れますし、津波避難ビルに指定されている施設もあります。

立体駐車場でなくても、災害時に車中泊避難の場所として提供されるケースもあるため、ハザードマップで浸水被害のないパチンコ・パチスロホールを探しておくとよいでしょう。

自治体との防災協定や非常食の配布も行う

パチンコ・パチスロホールによっては地元の自治体と防災協定を結んでいて、災害用の備蓄品の確保や簡易毛布の提供がされるホールも存在します。

・自治体との防災協定を締結している
・飲料水や非常食の配布がされる
・発電機が常備されている
・携帯トイレの配布や店舗のトイレを無料開放する
・簡易毛布を備蓄している

このように、本格的な災害対応をしているパチンコ・パチスロホールも多くあります。ただし、全てのホールが、非常食の配布を行っている訳ではないのでご注意ください。

まとめ

今回は、ほとんどのパチンコ・パチスロホールにはAEDが設置されており、多くのホールが災害時対応店となっていることをお伝えしました。

「パチンコ=ギャンブル」と、捉える時代は終わったかも知れません。もちろん、ギャンブル性があり、依存すれば借金をしても通うことに成り兼ねないのは否定できません。

しかしながら一方では、地域の人々の命を守る防災の最前線になっているのも確かなのです!

災害や事故から命を守るためには、単にギャンブルと嫌うだけでなく、防災の最前線となる企業であることも知っておくべきでしょう。

防災士ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!

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