カイロスロケットの打ち上げが3月13日に延期、一体何が起こったのか？
3月9日、スペースワンが開発した新型国産ロケット「カイロス」の打ち上げが延期となりました。本記事では、カイロスロケットに一体何が起こったのかや今後の打ち上げ予定についても解説していきます。
スペースワンの新型ロケット「カイロス」3月9日に打ち上げ！世界最短・世界最高頻度を目指す！
■船舶が制限エリアに侵入!?
スペースワンは小型衛星打ち上げ用の「カイロスロケット」を開発しています。その目的は、契約から打ち上げまでを1年以内という短期間で実現し、「世界最短」・「世界最高頻度」の人工衛星打ち上げサービスを構築することです。
搭載されている人工衛星は、内閣官房の「短期打上型小型衛星」です。情報収集衛星に緊急事態が発生した際に、代わりにこの衛星が地球観測を行うことを目的としています。
そして、3月9日11時1分に初となる打ち上げが予定されていましたが、残念ながら打ち上げは延期となりました。その理由として侵入区域に船舶が残留しており、打ち上げ予定時間までにエリア外に移動することができなかったためです。
カイロスロケット自体は燃料に点火はしておらず、不具合なども発生していないということです。
■気になる次の打ち上げ日は？
来週には、多くの宇宙イベントが予定されています。まずは、3月12日18時頃に国際宇宙ステーションより古川聡宇宙飛行士が地球に期間する予定となっています。有人宇宙船の帰還の際には、予定の変動により帰還軌道が大きく変わる可能性があります。そのため、カイロスロケットはその日程を避け、3月13日以降の打ち上げに再設定を行います。
更に、最短で3月14日にはアメリカSpaceXの超巨大宇宙船「スターシップ」の打ち上げが行われる可能性があります。成功をかけた3回目の挑戦となるため、全世界が注目する打ち上げとなりそうです。
カイロスロケットについては慎重に再打ち上げ日を決定し、成功を勝ち取って欲しいですね。
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