Yahoo!ニュース

祝2周年!北九州No.1を受継ぐ伝統の一杯。「濃厚」でも「屋台」でもない、セカンドブランドの味わい。

ラーログ/福岡グルメレポートインスタグラマー/グルメライター

田川で受継ぐ伝統の一杯

北九州のNo.1の呼び声高い「石田一龍」。創業から十数年にも関わらず、北九州ラーメン総選挙では圧倒的人気で幾度もなく優勝。そして10店舗以上を展開。瞬く間にトップへと登り詰めた北九州を代表するラーメンといっても過言ではありません。その「石田一龍」のお店は全て暖簾分け。出店を志すお弟子さんも多いようで、その中のひとつ、2022年6月にオープンしたのが「石田一龍 田川店」。ちょうど2周年を迎えたお店です。香春町の国道201号線の通り沿いにあり、広い駐車場もある黄色い建物が目印です。

石田一龍といえば、「濃厚」と「屋台」の二本立てが有名。いわゆる、濃厚かあっさりかをチョイスできるのが特徴。しかしこの田川店は、どちらでもないちょうど間をとった、濃厚すぎずあっさりすぎず、老若男女に親しみやすい心地よいスープのセカンドブランドとして提供しています。

ラーメン

ノーマルのラーメンをいただきました。白濁のスープにチャーシューとねぎ、きくらげに海苔が一枚トッピングされています。良き豚骨の香りが漂う一杯。博多とも久留米とも違う、独特の旨味をもっているのも北九州ラーメンの魅力です。

横から見ると、丼にも「屋台」の文字が描かれ、このデザインも特徴的ですね。石田一龍を受継ぐお店の大将は、皆、向上心に溢れる努力家で、情熱と感謝の気持ちを忘れない人間性の持ち主ばかりだと聞きます。細かなところまで気配りしながら想いを込めて、一杯のラーメンを提供する心意気こそ、トップたる所以かもしれませんね。

濃厚すぎず、あっさりすぎず、まさに〈中濃〉といっていい絶妙なバランスです。石田一龍の創業者である新森氏が自信を持って公認したという、田川店でしか味わえないセカンドブランドの一杯です。

石田一龍の中ではやや濃度は低めでしょうか。サラリとした口当たりにながらしっかりとした味わい。豚骨の風味とカエシの味わいが濃すぎず薄すぎず、心地よく飲めるスープです。臭みもなく後味もスッキリです。これぞ〈中濃〉といえる、ちょうど真ん中の美味しさではないでしょうか。

細めのストレート麺は、北九州の老舗「安部製麵」のもの。石田一龍のラーメンを完成させるためには必須の麺です。低加水の王道スタイルで、歯切れ良い食感が中濃スープとの相性バッチリです。

薄めに切られたチャーシューは炙っているようで、柔らかくスープの味を絡めながら美味しくいただけます。

追加メニューでいただく辛子高菜。このラーメンには、ピリリと辛い刺激が加わるのも良いです。替玉時にトッピングするといいですね。

この中濃スープは飲み干せる美味さ。すると丼には石田一龍の文字が。力強い字体からもラーメンにかける想いが伝わります。

卓上には、紅ショウガにゴマやコショウなどが並びます。

麺の硬さの説明もありますね。

店内は四角い感じのスペースで、カウンター席とテーブル席があります。

北九州発の一大ブランドの「石田一龍」。その中でもセカンドブランドとして、「濃厚」でも「屋台」でもない「中濃」という食べやすく心地よい味わいのスープを提供する「田川店」。豚骨苦手な方でもサラリといただけます。2周年を迎え、まだまだ日々豚骨を追求し進化を続けるお店。朝からでも食べれる朝ラーとしてもいい感じですよ。

石田一龍 田川店

住所:福岡県田川郡香春町高野1011−11
営業時間:月~金 9時00分~15時00分
         17時30分~20時30分
     土・日 7時00分~20時30分
定休日:月曜日
駐車場:有

インスタグラマー/グルメライター

福岡のラーメンインスタグラマー&グルメブロガー/KBCテレビ「高校生のじかん」出演中/一日一麺をモットーに年間400杯以上のラーメンを食すラーメンマニア/日々孤独に麺活を続ける〈博多のススリスト〉/【 name:Hiroyuki Kikai】/ 福岡の美味しいラーメンを全国に広めたいという思いと、あなたの行きたいお店を見つけるお手伝い。ラーメン以外も、食の宝庫と呼ばれる福岡グルメもご紹介。美味しいメニューをお届けします。ぜひあなたのお店選びのご参考に。instagramもラーログで検索してみてね!

ラーログ/福岡グルメレポートの最近の記事