「二つ星の料理人」と「日本酒を造るフランス人醸造家」が一夜限りのディナー開催 コラボレーションの背景
フランス人醸造家による日本酒
2020年にローンチされた富山県立山町白岩の酒蔵で造られる日本酒「IWA 5」は、フランス出身の醸造家、リシャール・ジョフロワ氏が手掛けたということで、大きな話題となりました。
ジョフロワ氏は、日本でも高級シャンパーニュとして知られている「ドン ペリニヨン」の醸造最高責任者を務めていたほどの醸造家です。「IWA 5」は複数の日本酒をアッサンブラージュして造られており、単一の日本酒では表現できない深いハーモニーを創出しているのが特長。
フォーシーズンズホテル丸の内 東京とコラボレーション
2024年4月2日に、このジョフロワ氏を招いて、フォーシーズンズホテル丸の内 東京のフレンチビストロ「MAISON MARUNOUCHI(メゾン マルノウチ)」で、総料理長を務めるダニエル・カルバート氏との一夜限りのコラボレーションディナー(35,000円、税・サ込)が開催されます。
イギリス生まれのダニエル氏は、フォーシーズンズホテル丸の内 東京の「SÉZANNE(セザン)」をミシュランガイド二つ星に、「MAISON MARUNOUCHI」をセレクテッドレストランに導いた、今最も勢いのある創造的な料理人のひとり。
天才的な料理人と醸造家によるコラボレーションはどのようなものでしょうか。
コース内容
コースは「IWA 5」の酒粕を使用した特別な皿を含む全6品。カナッペ、前菜、魚料理、メインディッシュ、チーズ、デザートという流れです。料理は開催直前まで練られているので、まだ具体的には決定していません。
ペアリングされるお酒は以下の通り。
・IWA 5 アッサンブラージュ1(2019年)
・IWA 5 アッサンブラージュ2(2020年)
・IWA 5 アッサンブラージュ3(2021年)
・IWA 5 アッサンブラージュ4(2022年)
・IWA 5 リザーブ(Reserves)
毎年リリースされる異なるアッサンブラージュ(フランス語でブレンドを意味する)の「IWA 5」が提供されるので、飲み比べできて楽しみが広がります。すでに終売となっている「IWA 5 アッサンブラージュ1」、一升瓶のみで提供される希少な「IWA 5 リザーブ」も飲めるのが嬉しいところです。
「IWA 5」の特徴
「IWA 5 アッサンブラージュ1」は複雑味を帯びた表情豊かなアロマが白眉。「IWA 5 アッサンブラージュ2」は純粋さと香り高さに重きが置かれていて、繊細でありながら、生き生きとした香りが感じられます。
「IWA 5 アッサンブラージュ3」は力強さがあり、全てがなめらかに調和する感覚。「IWA 5 アッサンブラージュ4」は見事なダイナミズムを感じさせながら、幾重にも重なり合い、優雅に花開きます。
「IWA 5 リザーブ」は、風味豊かな複雑さが特徴。一口含むと微かに淡い包容力が感じられ、徐々にテクスチャーと活力を増していき、穏やかながらも深い味わいが訪れます。
それぞれの「IWA 5」がどのようにペアリングされるのか、非常に楽しみです。
酒蔵も訪問
「IWA 5」とダニエル氏が共演した特別なイベントですが、どのようにして企画されたのでしょうか。
「SÉZANNE」で「IWA 5」を提供していた関係で、両者はつながりをもち、今回のコラボレーションを開催するに至りました。ダニエル氏も「IWA 5」の酒蔵を訪問しており、モノづくりの想いや技術力の高さに、感銘を受けたといいます。
特にこだわっているのは、今回のコラボレーションのためだけに、「IWA 5」の酒粕を用いた料理を創出しているところ。クリエイティビティ溢れるダニエル氏が、どのように酒粕を活かすのか、関心がもたれます。
「常に機会があれば、このようなコラボレーションディナーは行いたいと考えています」ということなので、まずは今回初めてとなる「IWA 5」とのコラボレーションに足を運んでみてはいかがでしょうか。