ヤンキースのジャッジとソトが結成の「30本塁打&100四球デュオ」は史上14組目。40&120なら…
8月14日、ホアン・ソト(ニューヨーク・ヤンキース)は、1試合に3四球を記録し、その最初の四球により、シーズン100四球に到達した。
この日最後の四球、シーズン102四球目は、申告敬遠だ。それについては、こちらで書いた。
◆「ソトを申告敬遠で歩かせ、ジャッジと勝負する。その結果は…」
同じ日、ソトは、最初の打席でシーズン34本目のホームランを打った。ソトのホームランは、ヤンキースで2番目に多く、43本のアーロン・ジャッジに次ぐ。ジャッジも、102四球を記録している。彼ら以外の選手は、他チームを含めても、90四球に達していない。
ナ・リーグとア・リーグの各チームで「30本塁打&100四球デュオ」を結成したのは、今シーズンのジャッジとソトが史上14組目。最初の4組は、いずれも、ヤンキースのベーブ・ルースとルー・ゲーリッグだ。
彼らは、「30本塁打デュオ」と「100四球デュオ」とは限らない。
例えば、1949年のボストン・レッドソックスで「30本塁打&100四球デュオ」のテッド・ウィリアムズとバーン・スティーブンスは、「30本塁打デュオ」でもあるが、「100四球デュオ」ではない。それぞれのチーム・トップ3は、43本塁打のテッド、39本塁打のスティーブンス、18本塁打のボビー・ドーア、162四球のテッド、101四球のスティーブンス、100四球のジョニー・ペスキーなので、後者は「100四球トリオ」だ。
ちなみに、ペスキーは、1949年に2本のホームランを打った。通算本塁打は17本。シーズン最多は、1948年と1951年の3本だ。一方、1948~50年は、3シーズン続けて100四球前後。99四球、100四球、104四球を記録した。
過去13組の「30本塁打&100四球デュオ」のうち、「40本塁打&100四球デュオ」は4組、「30本塁打&110四球デュオ」は3組いる。この4組と3組は、2組が共通する。「40本塁打&110四球デュオ」ということだ。ルースとゲーリッグは、1931年のヤンキースで、ともに46本のホームランを打ち、四球は128と117を数えた。ロッキー・コラビトとノーム・キャッシュは、1961年のデトロイト・タイガースで、それぞれ、45本塁打と113四球、41本塁打と124四球を記録した。
今シーズン、ヤンキースは、162試合中122試合を終えている。ジャッジの122試合で43本塁打と102四球を、162試合に換算すると、57~58本塁打と135~136四球となる。同様に、ソトの122試合で34本塁打と102四球は、45~46本塁打と135~136四球だ。「40本塁打&130四球デュオ」だけでなく「40本塁打&120四球デュオ」も、過去には存在しない。
ジャッジとソトがチームメイトとしてプレーするのは、今シーズンが最初で最後かもしれない。ジャッジは、ヤンキースと9年3億6000万ドル(2023~31年)の契約を交わしているが、ソトは、このままいくと、今オフにFAとなる。ヤンキースがソトを引き留めるには、延長契約と再契約のどちらにせよ、ジャッジの総額を上回る契約が必要になるはずだ。ジャッジは、契約1年目(2023年)のシーズン年齢(6月30日時点)が31歳だった。ソトのシーズン年齢は、来シーズンが26歳だ。