ソトを申告敬遠で歩かせ、ジャッジと勝負する。その結果は…
8月14日、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、シーズン43本目のホームランを打ち、通算本塁打を300本とした。
955試合目と3431打数目の到達は、どちらも、記録を大幅に塗り替えた。これまで、300本目のホームランを打った時点の出場試合と打数は、それぞれ、ラルフ・カイナーの1087試合とベーブ・ルースの3831打数が最も少なかった。
ジャッジがホームランを打ったのは、6対2の8回表、1死一、二塁の場面だ。シカゴ・ホワイトソックスのグレイディ・サイズモア監督代行は、その前の1死二塁から、ホアン・ソトを申告敬遠で歩かせ、ジャッジと勝負することを選んだ。
ジャッジは、カウント3-0からチャド・クールが投げたシンカーを、レフトのフェンスの向こうに位置する、ホワイトソックスのブルペンまで弾き返した。さらに、ジャッジの次のオースティン・ウェルズも、クールと交代したスティーブン・ウィルソンからホームランを打った。
この試合が始まる前の時点で、ソトは、打率.306と出塁率.434、33本塁打、OPS1.042。ジャッジは、打率.332と出塁率.466、42本塁打、OPS1.165を記録していた。
一方、前日のソト→ジャッジは、1回表が内野ゴロ→四球、3回表がホームラン→シングル・ヒット、5回表がホームラン→三振、7回表がホームラン→シングル・ヒット、9回表が四球→四球。この日の4巡目までは、1回表がホームラン→三振、4回表が内野ゴロ→三振、6回表が四球→四球、7回表は四球→二塁打だった。
申告敬遠→ホームランとなる前のソトの9打席は、ホームランが4本、四球が3、内野ゴロが2本。ジャッジの9打席は、二塁打が1本、シングル・ヒットが2本、四球と三振が3ずつだ。
MLB.comのスコット・マーキンらによると、試合後、サイズモア監督代行は、「ここ2日間に4本のホームランを打っていた」「まさに、どちらかの毒を選ばざるを得ない状況」「一塁が空いていた」と語ったという。