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能登半島では26日以降100回もの地震が発生!11月の地震データ:5月以降最多の217回!

栗栖成之防災士ライター
出典:気象庁 震央分布を加工

11月も残り1日と少しになりましたが、今月は独自調査を開始した5月以降、最多となる217回の地震が発生しています。(29日12:00時点)

先月は、調査以来はじめて震度4以上の地震が起きておらず、能登半島でも14回と、やっと落ち着いてきたかと思われたのですが・・

ところが、26日22時47分ごろに発生した「最大震度5弱」の地震をきっかけに、石川県西方沖を震源とする地震が、なんと91回も発生しています。

能登半島では3つの震源で100回の地震が発生

出典:気象庁 震央分布を加工
出典:気象庁 震央分布を加工

能登半島においては、石川県西方沖・石川県能登地方・能登半島沖の、3つの震源にて11月29日12時点で、以下のように合計100回の地震が発生しています。

  • 石川県西方沖 : 91回
  • 石川県能登地方: 6回
  • 能登半島沖  : 3回
  • 合 計    :100回

特に多いのは石川県西方沖で、26日22時47分ごろに発生した震度5弱の地震から、91回もの地震が発生。この震源にて、26日22時47分ごろに最大震度5弱、28日17時31分ごろに最大震度4の揺れを観測しています。

26日までは石川県西方沖を震源とする地震は起きていなかった

出典:Yahoo!天気・災害 地震履歴を筆者加工
出典:Yahoo!天気・災害 地震履歴を筆者加工

地震履歴を確認すると、26日に起きた最大震度5弱の地震以前には、上記リストのとおり11月には「石川県西方沖を震源とする地震」は、起きていません。

  • 石川県能登地方:6回
  • 能登半島沖  :3回

能登半島周辺では、26日までは上記の震源で震度1~3の揺れが、合計9回観測されています。つまり、石川県西方沖を震源とする地震が起きていなければ、累計126回と月並みの回数であったことが分かります。

同じ震源で3回以上地震が発生したのは17カ所

出典:Yahoo!天気・災害 地震履歴を筆者加工
出典:Yahoo!天気・災害 地震履歴を筆者加工

同じ震源において、3回以上地震が発生したのは17カ所で「石川県西方沖」が91回と断トツです。

石川県能登地方6回、能登半島沖3回と能登半島周辺での地震発生が目立っています。

最大震度4を観測した「陸奥湾を震源とする地震」も不気味

出典:Yahoo!天気・災害 地震履歴
出典:Yahoo!天気・災害 地震履歴

能登半島での地震が注目を集めていますが、仮に石川県西方沖を震源とする地震が発生しなかった場合、16日21時22分ごろと、20日15時40分ごろに起きた、陸奥湾を震源とする「最大震度4」の地震に注目がいくでしょう。

陸奥湾を震源地する地震は、震度1~2の小さな揺れを伴うことなく、いきなり震度4の揺れとなっているのが特徴です。

21日23時30分ごろに起きた地震を最後に、幸いにも現時点で揺れは観測されていません。

出典:Googleマップ
出典:Googleマップ

今回は5月から毎月月末に独自調査にて行っている、地震のまとめをお届けしました。

冒頭でお伝えしたとおり、10月は地震の少ない月でしたが今月は一転して、調査開始以来はじめての累計200回オーバーとなっています。

特に、石川県西方沖を震源とする地震は合計で91回となり、今後も増えるかもしれません。

元旦の地震、9月の豪雨、そして今回の地震と、能登半島への被害が集中しており、住民の方々の心痛は、はかり知れません。

能登半島への被害はもちろん、全国のあらゆる地域への被害がないことを祈るばかりです。

▼過去の各月の地震データのまとめ記事

防災士ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!

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