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【2024年6月の地震集計】累計回数143回!震度5強=1回、震度4=3回、震度3=13回発生

栗栖成之防災士ライター
出典:tenki.jp

先月投稿した「【2024年5月の地震集計】累計回数は126回!」に続き、今月6月に起きた地震を集計しました。

6月3日には能登半島にて、震度5強の地震を観測。今月は「大きな地震が続くのでは・・」と感じてしまいましたが、3日の震度5強1回を除けば震度3以上の地震回数は、5月よりも若干上回っていますが「多い」というほどではありませんでした。

累計回数は143回で前月比+17回!震度5強=1回、震度4=3回、震度3=13回発生

photo AC
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5月に起きた地震の累計回数は126回で、そのうち震度3=12回・震度4=1回でした。

今月は累計回数143回で5月よりも+17回多いですが、そのうち13回は震度1または震度2の揺れです。6月全体の地震をまとめると、次のようになります。

▼6月の地震

  • 累計143回
  • 震度1=84回
  • 震度2=42回
  • 震度3=13回 (+1回)
  • 震度4=3回 (+2回)
  • 震度5強=1回(+1回)

※5月との比較は震度3以上のみとなります。

6月3日に起きた石川県能登地方を震源とする震度5強の地震では、実際には震度4以下の地域でも緊急地震速報が発表されたので、記憶に新しい方も多いでしょう。

震度3以上の地震は6つの震源地で5月から継続!そのうち4つが震度アップ

出典:Yahoo!天気・災害を独自加工
出典:Yahoo!天気・災害を独自加工

6月に発生した震度3以上の地震を一覧にしました。

5月に震度3以上の地震が発生した震源地で、6月も継続して地震が発生したのは6つです。

ただ、気になるのは以下のとおり、4つの震源地で5月よりも震度がアップしていることです。

地震の専門家ではないため、これが何を意味するのかは分かりませんが、素人目には少し心配かなと・・

●豊後水道(震度3⇒震度4)
●石川県能登地方(震度4⇒震度5強)
●能登半島沖(震度3⇒震度4)
●栃木県南部(震度3⇒震度3)
●茨城県沖(震度3⇒震度3)
●福島県沖(震度3⇒震度4)

6月に発生した累計回数からの、震度3以上の地震発生割合

6月に発生した143回の累計回数からの、震度3以上の地震発生割合は以下のとおりです。

  • 震度3の地震発生割合:約9.1%
  • 震度4の地震発生割合:約2.1%
  • 震度5強の地震発生割合:約0.7%

6月3日に石川県能登地方を震源とする震度5強の地震では、津波の影響はなかったものの広い範囲で揺れを感じています。

出典:Yahoo!天気・災害
出典:Yahoo!天気・災害

震源地別の地震発生件数は6月も石川県能登地方がトップ

出典:Yahoo!天気・災害を独自加工
出典:Yahoo!天気・災害を独自加工

6月の震源地別の地震発生回数は、5月と同じく「石川県能登地方」が24回とトップです。

5月は22回でしたが、6月は24回と2回アップしています。また、5月では震度1~2の地震が4回発生している「トカラ列島近海」では、発生件数が15回にアップしそのうち震度3の地震が3回起きています。

震源地別の地震発生回数トップ5は、以下のとおりです。

No1 石川県能登地方 24回
No2 トカラ列島近海 15回
No3 熊本県熊本地方  6回
No4 能登半島沖    5回
No4 奄美大島近海   5回

6月30日16:00時点での地震回数をまとめましたが、5月と同じく能登半島地震の余震が続いているのが分かります。

今月は3日に5強の地震が発生しています。以前よりも現地の状況を報じるニュースが少なくなっていますが、復興といえる状況になっていないのが現実のようです。

避難生活を送っているなかで、多くの揺れを感じると不安が高まるでしょう。

今後も毎月末には、その月の地震発生状況をお伝えしていきます。

防災士ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!

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