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【2024年地震総括】石川県能登半島では2,109回発生:全国の総地震回数3,666回

栗栖成之防災士ライター
出典:震度データベース検索を加工 https://www.data.jma.go

今年も残すところ、1日となりました。2024年は能登半島における震度7の地震から幕開けをし、1年が経過しようとしています。

そこで、2024年の地震総括として全国での総地震回数と、石川県内および能登半島地域における総地震回数を、気象庁の地震データベース検索で調査してみました。

全国の総地震回数は3,666回!

出典:気象庁 震度データベース検索を加工 https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/
出典:気象庁 震度データベース検索を加工 https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/

2024年1月1日から12月28日23:59までに起きた、全国の地震層回数は3,666回でした。これは、震度1~震度7までの地震の総回数であり、月別にまとめると以下のようになります。

地震データベース検索は調査日より、2日前の地震しか調査できないため、30日現在で28日23:59までとなっています。

▼2024年全国における月別一覧表

出典:気象庁 震度データベース検索を加工 https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/
出典:気象庁 震度データベース検索を加工 https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/

地震データベース検索で2024年1月1日~28日23:59までに起きた、震度1以上の地震を月別に調査した結果です。

当然ながら震度1の地震が最も多く、能登半島地震が発生した1月に集中していることが分かります。

2024年石川県における地震回数は2,116回!全体の約57.7%

出典:気象庁 震度データベース検索を加工 https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/
出典:気象庁 震度データベース検索を加工 https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/

2024年1月1日から12月28日23:59までに起きた、石川県内の総地震発生回数は2,116回:全国の約57.7%を占めています。

▼石川県内の地震発生件数 月別一覧表

出典:気象庁 震度データベース検索を加工 https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/
出典:気象庁 震度データベース検索を加工 https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/

上記は、石川県内の地震発生件数を、月別に一覧にしたものです。やはり1月が、年間の半数以上を占めていることが分かります。

石川県内能登半島地域12市町における地震回数一覧

出典:気象庁 震度データベース検索を加工 https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/
出典:気象庁 震度データベース検索を加工 https://www.data.jma.go.jp/eqdb/data/shindo/

さらに絞り込んで、石川県内の能登半島地域にあたる12市町で起きた地震回数を調査しました。結果は、総回数2,109回で全国の約57.5%にあたります。

全国一覧と比較すると、震度5弱:50%、震度5強:100%、震度6弱:50%、震度7:100%と、いずれも強い揺れは能登半島に集中しています。

能登半島地域以外の石川県内の地震も、能登半島周辺を震源とする地震で発生しているため、もしも能登半島地震が起きていなければ、2024年の全国の地震は約1,500回程度になっていたでしょう。

石川県内11市8町における地震回数

出典:筆者作成
出典:筆者作成

これは、気象庁の震度データベース検索から、石川県内11市8町で起きた地震回数を、マップに表示したものです。

当然、複数の自治体で同時に地震が発生しているため、マップ上の合計回数と先の一覧表の回数とは一致しません。

マップ上の赤字が能登半島地域の自治体で、その他の自治体は青色で表示してあります。最も発生回数が多かったのは、志賀町の1,166回、次いで輪島市の943回です。

マップでみるとよく分かる

こうしてマップに展開してみると、同じ能登半島でも揺れを感じる地域は、大きく異なることが分かります。

志賀町と七尾市を境に、北側の自治体に多く地震が発生しており、件数的には1日1回以上の揺れが発生しています。

ただ、能登町では295回であり近隣の自治体と比較すると、約半分程度に留まっています。何らかの、地形的な要因があるのでしょう。

いずれにしても、能登半島地震から1年が経過しようとしています。しかし、復旧の状況は思ったほど進んでないようです。非日常で来年の元旦を迎える方も多いでしょう。ただ、来年は何ごともなくお正月を迎えて欲しいですね。

※地震回数は気象庁の地震データベース検索で、独自調査した数字です。万が一、調査に誤りがある場合はご容赦ください。

この記事も併せてご覧ください。

【12月の地震】140回の地震が発生!能登半島付近では36回、石川県西方沖で29回の地震が最多

出典:イラストACを加工
出典:イラストACを加工
防災士ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!

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