太陽系外惑星に名前を付けよう!
「太陽系外惑星に名前をつけよう」キャンペーン(NameExoWorlds)
太陽系外惑星(以下、系外惑星)は1995年に初めて発見されて以来、1,894個(2015年3月10日現在)見つかっていますが、例えば「HD12345b」といった符号で呼ばれており、親しみやすい名前を持っていません。国際天文学連合(IAU)は恒星とそのまわりの惑星系の各惑星の名前を一般から募集することにしました。
1)誰が名前を提案できるか?
名前を提案できるのは、系外惑星系命名に関心のある天文クラブや学校、非営利団体などの「団体」です。
2015年5月15日までにIAUのウェブサイトに登録された団体が惑星系の名前を提案できます。
(参考) 2015年3月16日現在の登録団体数:445団体
内、日本の登録団体数:135団体(約3割が日本からの登録団体)
2)命名対象となる惑星系は?
初回の今回、命名対象となるのは、20の惑星系です。IAU惑星・衛星名称公募実行委員会は、2008年12月31日までに発見された、よく特徴がわかっている系外惑星系の中から、命名の候補となる260の惑星系を2014年に選びました。
その後、2015年2月15日まで行われた登録団体による命名したい惑星系への投票で、上位20位までの惑星系に名前がつけられることが決まりました。
3)系外惑星系命名のルール
16文字以下
1単語が望ましい
発音できる(いくつかの言語で)
攻撃的でない
既存の天体名や、月のクレーターなどの地球外の地形に付けられた名前とまぎらわしいものは不可
以下のことを提案することは許されていません:
- ペットの名前
- 商用の性質をもった名前
- 政治的、軍事的、宗教的活動において知られる個人名、場所やイベント
- 生存する個人の名前
4)命名スケジュール
1. 団体登録 2015年5月15日まで IAU登録サイト(directory.iau.org)にて
2. 名称の提案 2015年5月31日まで
3. 一般投票 2015年6月中(予定)
提案された惑星系の名前に対する一般からの投票を受け付けます。投票は「個人」で行います。
4. 結果発表 2015年8月
IAU惑星・衛星名称公募実行委員会は、一般投票の結果を踏まえた上で、惑星系の名前を最終決定します。
結果は、2015年8月3日~14日にホノルルで開催される第29回IAU総会にて発表されます。
関連リンク:
[www.NameExoWorlds.org NameExoWorlds website]: www.NameExoWorlds.org
[directory.iau.org IAU Directory for World Astronomy website]: directory.iau.org
日本語による登録サポートサイトhttp://exoplanet.jp/ (日本天文協議会による)
*国内では、日本天文協議会の下に結成された「IAU太陽系外惑星系命名支援ワーキンググループ」
(主に「天文教育普及研究会」担当)が本キャンペーンの国内実施にあたり多大な貢献をしています。