絶対に食べておかねばならない 東京の焼肉「極厚タン」３軒
12月29日は今年最後の「肉の日」
12月29日は今年最後の「肉の日」。肉と言えば焼肉、焼肉と言えばタン。言うまでもなくタンは牛の舌のこと。しつこさがなくヘルシーな味わいを持つタンは、一頭から取れる量には限りがある稀少部位ながら、老若男女問わず焼肉店でも圧倒的な人気を誇るメニューだ。
かつては薄くスライスしたタンとネギを合わせる「ネギタン塩」が主流の食べ方だったが、近年では厚く切られた「厚切りタン」も人気を集めている。表面を香ばしく焼き上げた厚いタンをジャクッと噛み切る快感。今回は年末の肉納めにぜひ食べて欲しい、東京都内の絶品極厚タンを厳選してご紹介しよう。
住宅街の知る人ぞ知る名店『焼肉 韓々』（駒沢）
創業は1987（昭和62）年。世田谷駒沢の閑静な住宅街に佇む人気の焼肉店が『焼肉 韓々（かんかん）』（東京都世田谷区駒沢3-18-2 オザワビル３Ｆ）だ。地元住民はもちろんのこと、芸能人や食通たちからも愛されている人気店。上質な和牛を炭火を使ってリーズナブルに楽しむことが出来る。ビルの３階にあり、１階のかき氷専門店『雪うさぎ』と２階の蕎麦ダイニング『五大』も経営する。
使用する肉は松坂牛や前沢牛などすべて厳選した黒毛和牛のＡ５ランクのものばかり。稀少部位も数多く取り揃えているほか、世田谷区で唯一ユッケなど生肉の提供許可を得ている。その中でも一番人気のメニューが「和牛特選厚切りタン塩」。熟成して旨味をしっかりと蓄えた極厚のタンを、炭火で香ばしく焼き上げてかぶりつけば、思わず笑みがこぼれてしまう。
路地裏に佇む大人の隠れ家『肉匠 堀越』（南青山）
創業は2015年ながら、東京の焼肉シーンを牽引している人気店が『肉匠 堀越』（東京都港区南青山7-11-4 HT南青山ビル２Ｆ）。西麻布交差点からほど近い、日赤通り沿いのビルの２階にひっそりと佇む店は、全席個室でまさに「大人のための隠れ家」。芸能人や食通なども足繁く通う店だ。
肉は店主自ら全国の生産者の元を訪ねて選び抜いた銘柄牛を直接取り引き。お任せコースのみのメニューは、和食出身の店主だけあって随所に和のエッセンスを感じさせる「肉割烹」的な要素もあり、焼肉を料理として提供している。その日の仕入れによって表現は変わるが、タンも部位ごとに食べ比べをしたりと他にはないアプローチが楽しめる。
稀代の焼肉職人が切って焼く『炭火焼肉 なかはら』（市ヶ谷）
焼肉通がこぞって通う『炭火焼肉 なかはら』（東京都千代田区六番町4-3 GEMS市ヶ谷９Ｆ）は、日本の焼肉を料理として昇華させ、世界に発信し続けている孤高の名店。焼肉職人としての知識と技術をもって、提供するごとに目の前で肉を切り焼く。和牛のポテンシャルをいかに引き出すか。焼肉の全ての基準をアップデートし続けているのが『なかはら』なのだ。
肉は厳選して一頭買いした黒毛和牛のみ。その中でも脂が軽く融点の低い雌牛を選ぶ。そんな『なかはら』のスペシャリテとも言うべき一品が「幻のタン」。厳選した黒毛和牛の稀少なタンをタン元、タン先、タンゲタと切り分けて盛り合わせる。部位ごとに異なる旨味や食感を最大限活かすため、その部位に一番適した切り方で切り、適した焼き方で仕上げる。タンの概念が変わること間違いなしだ。
今回ご紹介した３軒は、いずれも東京の焼肉を食べ歩く上で欠かすことの出来ない店ばかり。もちろんタン以外の肉も絶品揃いなので、人気店なので予約は必須となるが、ぜひとも今年最後の肉の日に、極上の美味しい焼肉を満喫して欲しい。
※写真は筆者によるものです。
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