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大谷翔平は7月にどれくらい打っているのか。球宴までに30本塁打に到達するのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(左)とフレディ・フリーマン Jul 11, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、26本のホームランを打っている。各月ごとの本数は、3・4月と5月が7本ずつ、6月は12本だ。3月と4月は、その合計を1ヵ月としている。9月と10月も同様だ。これまでの各月は、打率が.336と.312と.293、出塁率が.399と.385と.413、OPSは1.017と.976と1.110となっている。

 ドジャースは、7月1日の試合がなかった。今月は、2日からスタートする。

 大谷が過去3シーズンの7月に記録したスタッツは、ホームランが9本(2021年)と5本(2022年)と9本(2023年)、打率が.282と.224と.282、出塁率が.396と.359と.447、OPSは1.067と.818と1.152だ。その前の3シーズン(2018~20年)の7月は、いずれも3本塁打以下だった。

 7月は、オールスター・ブレイクを挟むため、通常の月と比べると、試合が少なめとなる。それでも、2021年と2023年の7月は、二桁本塁打まであと1本に迫った。

 2021年7月の9本塁打は、フランミル・レイエス(当時クリーブランド・インディアンズ/現・北海道日本ハム・ファイターズ)とエリック・ホス(当時デトロイト・タイガース/現ミルウォーキー・ブルワーズ)の2人と並び、ア・リーグで最も多かった。両リーグでは、11本塁打のジョーイ・ボトー(当時シンシナティ・レッズ/現トロント・ブルージェイズ)と10本塁打のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)に次いだ。

 昨年7月の9本塁打は、ア・リーグ1位、両リーグ2位タイだ。大谷より多かったのは、11本塁打のマニー・マチャド(サンディエゴ・パドレス)だけ。9本塁打は、両リーグで3人。大谷の他には、マックス・マンシー(ドジャース)とオースティン・ライリーが(アトランタ・ブレーブス)が、7月に9本のホームランを打った。

 大谷は、2021年も2023年も、6月に続き、7月も月間最優秀選手を受賞している。

 また、過去3シーズンの7月をオールスター・ブレイクの前後に分けると、2021年が9試合で5本塁打→ブレイク→14試合で4本塁打、2022年が14試合で2本塁打→ブレイク→10試合で3本塁打、2023年は7試合で2本塁打→ブレイク→16試合で7本塁打となる。

 今シーズン、ドジャースは、オールスター・ブレイクの前後に12試合ずつを行う。先月後半の打撃に加え、ブレイク前に10試合以上あることからすると、前半に30本塁打以上は、十分可能な本数だろう。オールスター・ブレイクを迎えるまでに、2021年は33本塁打、2023年は32本塁打を記録した。両シーズンとも、この時点で30本塁打以上は、大谷しかいなかった。

 ちなみに、2022年の前半に30本塁打以上は、33本塁打のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)だけだ。今シーズン、ジャッジは、すでに31本のホームランを打っている。大谷と同じく、ガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)も、30本塁打まであと4本だ。

 大谷の先月については、こちらで書いた。

「先月の大谷翔平は、12本塁打が2位、24打点が4位タイ、OPS1.110は5位。その上にいるのは…」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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