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面白みのないホテルチェーン・東横イン 泊まってみたら?

とらべるじゃーな!穴場ずらし旅、愛好家

関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。

ビジネスホテルの東横イン(現在は、東横INNのブランド名)に、どのようなイメージをお持ちでしょうか? アンケートを取ってみると「ソコソコ無難のイメージ」が主流のようです(筆者X=旧Twitterでの約300票の声による)。

筆者の場合、年に40泊程度、ホテルや旅館を使用しますが、東横インの利用はこれまでゼロ。

はっきりとした理由があるわけではないですが、10年ほど前に見た、部屋写真や口コミから、量産型でビジネスユースに特化した、面白みのないホテルというイメージがあったと思います。

東横インではなく、東横INNの看板
東横インではなく、東横INNの看板

今回、新潟県燕三条に出かける予定があり、筆者なりの一定の条件を満たすホテルが、東横イン(東横INN)しかないという事態に。やむを得ずという形で、予約を入れてみました。

外観は、正直なところ、コンパクトな部屋を詰め込んだイメージを持ちました。チェックインが通常より遅い16時という点も、やや不便なイメージを持ちました(支店やプランによって異なります)。

部屋のイメージが東横インとは違う!

部屋はこのようなデザイン。自分の持っていた東横インのイメージとかなり異なります……! 東横インと言えば、男性のビジネスユースに特化した、可もなく不可もない部屋をイメージしていたからです。

ベッドは、下にトランクが入る形でしたが、かといって荷物を置くスペースがない訳ではありません。また、マットレスが薄く見えますが、寝心地は万全でした。

ホテルのテーブルは、横幅が大事。作業をするにも、食事をするにも、奥行きより横幅があると便利。その点合格点です。

椅子は見た目よりは長時間の利用に耐え、またキャスター付きですので、ベッドわきで、スマホなどを置くテーブル替わりの利用もできます。

飾られた絵も良いです。壁にペイントをするホテルもありますが、立体感や質感がひと味違います。

※部屋のデザインは、支店により大きく異なりますのでご留意ください。

水回りはお風呂は浅型も工夫が

気になる水回りです。浴槽はライバルのアパホテルのような、コンパクトな卵型ではなく、大きさは十分。ただ、お湯を浅く張って節約するタイプで、腰湯のようになります。

なぜケチケチなアパホテルを選んでしまう人が多いのか?

感激したのは、この蛇口。温度調節が直感的にでき、極めて使いやすいです。

また、右上にあるシャンプー等のケースは、女性の方だと「シリコン入りの安いシャンプーが出てきそう!」と感じるかもしれませんが、シャンプーの質に問題なしでした。

女性向けのアメニティも、フロント横でひと通りそろいます(男性も利用OK)。

いまだに?梅こんぶ茶があるのが面白いところで、昔からの利用者と、新たに取り込みたい女性の利用者の両方を見ているようです。

部屋のスタンド式の鏡は、表裏があり、片方はメイク用に顔がどアップになり、特に女性の方は便利なはず。

また、風力が弱いのでは?と心配されそうな壁かけドライヤーも、単に省スペースであるだけで、風力は問題ありませんでした。

なお、水回りやアメニティは、支店によりかなり異なると思います。宿泊を検討される支店の内部写真を、よく確認してください。

さまざまな試みの1つ

東横インの燕三条の支店では、無料のジムの設置が! ただしこれは、実験的な設置のようで、ほかの支店にはないようです。内履きシューズの持参が必須です。

朝食もかなりしっかり

朝食会場は、最上階で景色が抜群でした。

朝食の内容も十分で、栄養価の高いブロッコリーや彩りがよいミニトマトがポイント。パンもおいしいです。

それでいて、昔ながらの、少し薄味のスクランブルや焼きそばも残っています。以前からの東横インの常連と、新しいお客の両方を見ているように感じます。

このほか、新潟のコメを使ったおにぎりも人気がありました。

こちらでも食事OK。朝食時間帯以外は、最上階ですが、景色の良いロビーとしても使えます。

なお、東横インでは無料朝食の支店も多いようです。無料朝食は、簡易的な朝食ですというメッセージに他ならないのですが、純然たる「食事」として評価する宿泊客も多く、口コミ評価はあまり高くないようです。

また、(平均的に部屋数が多いため)食事会場の混雑の口コミも目立ちました。必ず、宿泊の支店の朝食写真や、口コミをご確認ください。

一方、東横インに関しては、土曜日、祝前日や多客期の室料の極端な値上げがなく有難い、という口コミが相当数あります。ほかのホテルでは、繫忙期は室料が数倍に跳ね上がることも多く、値付けは自由とは言え、やや疑問に感じる人も多いのが実情です。その点で、東横インは信頼ができます。

カメラを持っていたのを見た朝食のスタッフの方が、弥彦山が見える奥まった場所を教えてくれました。ホテルが新しい試みをし顧客満足度が伸びているなか、サービス面でもよい流れが生まれているようです。

東横イン(東横INN)は、設備などに統一感のあるチェーンホテルですが、朝食内容が異なるなど、支店ごとに個性があるのが特徴。そこを調べてみるのも面白そうです。

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穴場ずらし旅、愛好家

宿泊歴500泊。関東周辺の穴場★ずらし旅スポットを紹介。日本テレビ(2023年)、TBSテレビ(2024年)に旅の専門家として登場。Yahoo!ニュースエキスパート公式旅行ライター(2023年7月企画賞)。JTB運営・地理旅行検定取得済み。東京都在住。

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