旅専門家がこっそり使う「紅葉の混雑」を避ける裏ワザ 観光名所でもゆとりの絶景
宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
関東、京都をはじめ、関東以南の平野部や低山では、まもなく紅葉シーズンを迎えます。しかし、紅葉の名所はどこもかなり混雑します。
そこで、旅の専門家が、紅葉の混雑を避ける具体的な方法をご案内します。
混雑を避けて紅葉を楽しむ
写真は、渋滞で知られる日光いろは坂で行く、明智平(あけちだいら)展望台の紅葉。
関東と言っても山間部であり、紅葉はそろそろ終わりですが、ニュースでおなじみの混雑名所のため、例に挙げました。
紅葉期はさぞかし混雑しそうですが、当日の混雑度はこの程度。
いろは坂の渋滞とも無縁でゆっくりと紅葉を楽しめました。
筆者が訪ねた時期は、明智平と華厳(けごん)の滝の紅葉が、混雑のピークでした。明智平に行くには、「馬返」(うまがえし)から、一方通行のいろは坂(第2いろは坂)を登ります。
この場合、まず調べるべきことは、東京を朝7時頃に出た人が、何時ごろ「馬返」に着くかということ。日光はクルマでの来訪が多いため、車道での所要時間を調べると、朝9時頃の到着が見込まれます。
筆者は公共交通機関での移動だったため、このときは中禅寺湖に前泊し、朝のうちに華厳の滝を見て、9時前に馬返しを通るバスに乗ったところ、混雑せずに済みました。
有名な華厳の滝にも、人は誰もいませんでした。朝7時ごろの様子です。
以上は、平日のパターンですので、土日祝日の超人気観光地なら、東京(または大阪、福岡など主要出発地)を朝5時に出た人が何時ごろ現地に到着するか調べるとよいです。
土日祝日のいろは坂は、朝7時から渋滞が始まると言われています。朝5時に東京を出た人が着く時間帯であり、おおむね計算は合います。
電車の時刻ならYahoo!乗換案内、クルマの移動時間なら各種マップで調べるのが便利です。
混雑や渋滞が始まる時刻を知りたい場合、X(旧Twitter)で、「いろは坂 混む(混み)」のように、人が自然につぶやきそうなワードで検索します。「いろは坂 混雑」で探すと、webサイトの宣伝が出てきがちです。また現地の観光協会に、電話で聞くのもおすすめです。
多くの人の行動パターンを予想して先回り
朝7時に華厳の滝、朝10時に明智平で紅葉を見学した筆者は、多くの人の移動のピークに先駆けて、中禅寺温泉から奥日光に向かいました。
奥日光もかなりすいていました。
帰りは夕方を待たずに、日光市街へ。日帰り客は、現地を夕方には出るはずですので、それより早く行動すると渋滞とは無縁です。
紅葉の混雑を避けるポイント
土日祝日 …人気観光地なら、主要都市を朝5時頃に出た人が到着する時刻を調べ、先へ先へと回る。帰りは昼過ぎに家路につくのがベター。
平日 …人気観光地なら主要都市を朝7時頃に出た人が到着する時刻を調べ、先へ先へと回る。帰りは夕方より前に家路につくのがベター。
※京都や鎌倉のように道路が混雑する場所では、路線バスを除く公共交通機関、徒歩、レンタサイクルを活用します。
※クルマで深夜に到着して待機の場合、駐車場の営業時間だけでなく、夜間にトイレ(できればコンビニも)が利用できるか場所どうかも確認が必要です。
※なお観光地の飲食店は13時台にピークが来ることがあります。11時半頃の入店がおすすめです。
銀閣も渡月橋も混雑知らず
写真は紅葉には少し早い時期でしたが、人影もまばらな京都の銀閣です。
寺院など庭園を見る場合、やはり開門直後が狙い目です。京都のように、外国人観光客が多いエリアでは、平日にもかなりの混雑が見られます。
海外の方は平日に日本を回るケースが多いようです。
写真は、朝7時頃の京都の超人気観光スポットの渡月橋(とげつきょう)。
8時を過ぎると、クルマと人で、かなり混雑感がある雑多な風景となります。
なお前泊すると、宿泊費がかかってしまいますので、やや近場を狙う手があります。
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