Yahoo!ニュース

【TOEIC対策】満点講師の時事ネタでパート5(短文穴埋め問題)にチャレンジ(48)!

番場直之英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

皆さんこんにちは。ForB(フォービー) Englishの番場です。本日はTOEIC Part5対策として、時事ネタを使った短文穴埋め問題にチャレンジしましょう!それでは問題です。

問題

JR East has been testing automated trains, which will automatically slow ------- down upon drawing close to a station.
(A) their
(B) themselves
(C) they
(D) them

解答

正解は(B)です。

まず、選択肢から見てみましょう。(A) their(所有格)、(B) themselves(再帰代名詞)、(C) they(主格)、(D) them(目的格)と、代名詞「they」の変化形が並んでいます。ここからこの問題は空欄に適切な代名詞の格を入れる「代名詞問題」とわかります。

次に本文を見ていきましょう。前半部分は「JR East has been testing automated trains」とあり、これは「JR東日本が自動運転列車の実証実験をしている」という意味になります。その後に主格の関係代名詞「which」が続き、先行詞の「trains」を後ろから修飾しています。「which」は「trains」を指しているので、以下のように「which」を「trains」に置き換えて考えていきましょう。

Trains will automatically slow ------- down upon drawing close to a station.

この文の動詞は「slow」です。「slow」は、目的語を取る他動詞としても使えますし、目的語を取らない自動詞としても使うことができます。「slow + 目的語 + down」で「目的語を遅くする、目的語の速度を落とす」となり、「slow + down」で「遅くなる、速度が落ちる」という意味になります。

この文の場合は、「slow」と「down」の間に空欄があり、空欄には目的語が入ると考えられます。選択肢には代名詞が並んでいるので、まず入れたくなるのが目的格の (D) them です。「them」はその前にある主語の「Trains」を指していると考えることができます。ここで知っておきたいルールは、下記のように主語と目的語が同一の物や人を指す場合、目的語には再帰代名詞を使うということです。

〇 Mr. Cashman introduced himself to the audience.(キャッシュマンさんは観衆に自己紹介をした)
× Mr. Cashman introduced him to the audience.

つまり、ここでもそのルールが適用され、空欄には再帰代名詞の (B) themselves が入ることになり、これが正解になります。「列車が自動的に列車自体の速度を落とす、列車が自動的に減速する」という意味になります。

文の後半部分は「upon drawing close to a station」ですが、これは「駅に近づくいたらすぐに」という意味になります。「upon ~ing」は「~するとすぐに、~すると同時に」という意味で、「draw」はここでは「近づく」という意味、「close to a station」は「駅の近くに」という意味になります。

英文訳

JR East has been testing automated trains, which will automatically slow themselves down upon drawing close to a station.
JR東日本は自動運転列車の実証実験をしていて、その列車は駅に近づくと自動的に減速する。

語彙

JR East: JR東日本。東日本旅客鉄道株式会社。
automated: 自動の
automatically: 自動的に
upon ~ing: ~するとすぐに、~すると同時に
draw: 近づく、引く、描く
close: 近くに

以上、時事ネタでPart5(短文穴埋め問題)にチャレンジでした!
もっと問題を解きたい方はこちらの全問題リストをご覧ください!
【TOEIC対策】満点講師の時事ネタでパート5全問題リスト(年月別、問題種類別、トピック別)

関連記事

英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

英会話フォービー代表。明治大学理工学部卒業。システムエンジニアを経て、外資系コンサルティング会社勤務。一橋大学大学院にてMBAを取得し起業。TOEICは1999年から毎年受験し、受験回数は100回超。初受験の500点台から990点(満点)までスコアを上げる。現在、大学、企業、英会話スクールにて幅広い層の学習者を指導。また、語学教材の執筆、英語学習者向けYouTubeチャンネル「ForBenglish」(登録者数13万人)の運営を行う。

番場直之の最近の記事