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遠藤航は近い将来、日本のラームになれるだろうか

杉山茂樹スポーツライター

膝の手術で療養中の内田篤人。ポジションはご承知のように右サイドバックながら、右サイドバックしかできない選手だ。これを当たり前の話とするかどうか。

同じサイドバックの酒井高徳は右も左もできる。長友佑都もかつては右だった。ブラジルW杯メンバーだったもう一人のサイドバック、酒井宏樹は右しかできないのだけれど、これはチームとして非効率なのではないか。

サッカーのポジションはGKを除いて10。登録メンバーはGKを除くと20人。単純計算すれば、1つのポジションに2人選手を用意することができる。ザックジャパンのサイドバックもスタメン2人(内田、長友)に対し、サブ2人(酒井高、酒井宏)。2×2の4人体制だった。

しかし、1人の選手が2つ以上のポジションをこなすことができれば、布陣や作戦の選択肢は一気に広がる。

多機能性の高い選手は、基本的に後ろより前に多くいる。「4−2」−「3−1」の布陣を例に取れば、後ろの6人より前4人だ。センターフォワードもサイドもできる岡崎慎司や、4つのポジション全て可能な本田圭佑がそのいい例だ。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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