「日本」一色に。NYで第2回「ジャパンパレード」開催【写真多め】
ニューヨークで13日、第2回目となる「ジャパンパレード(Japan Parade)」が行われた。
アメリカで毎年5月は、アジア系および太平洋諸島系アメリカ人の文化遺産に敬意を払う「AAPI月間」だ。日本の伝統や文化を紹介するジャパンパレードもその一環で、日米友好の証として昨年スタートした。
今年も和太鼓や武道など日本文化関連の団体、日系企業、日系の退役軍人、キャラクター系など90団体以上、約2500人が行進した。
オープニングセレモニーの後、午後1時にパレードはキックオフ。ニューヨーク市警騎馬警官隊に続き、グランドマーシャル(パレードのキックオフを飾る一人、メインゲスト)が登場。今年は、元フィギュアスケート選手で1992年のアルベールビル冬季オリンピックの金メダリスト、クリスティ・ヤマグチさんが務めた。
スペシャルゲストとして、人気漫画・アニメ『NARUTO-ナルト-』のライブ・スペクタクル版のキャラクターが登場した。
うずまきナルト(中尾暢樹さん)、春野サクラ(伊藤優衣さん)、はたけカカシ(君沢ユウキさん)などがライブパフォーマンスを行うと、沿道から大歓声が上がった。
ニューヨークは初めてと言ううずまきナルト役の中尾さんは、パレードを通してニューヨーカーの愛を感じたと言う。
「みんなナルトの格好をしていたりリアクションもすごくて、ナルトのことめっちゃ好きなんだなって思いました」
世界中でのナルト人気について尋ねられると、「いろんな漫画がある中で、忍者とか、勇気、汗、正義など日本のいい所がすべて詰まっているのがナルト。それが受け入れられているんじゃないかな」と話した。
在ニューヨーク日本国総領事館の森美樹夫大使は、今年のパレードについて「沿道のお客さんの人気が去年より増し、すごく嬉しい」と語った。
日本人の特徴とされる細やかさ、心配り、丁寧な仕事などは当地で一見目立たないが、この熱気から日本のプレゼンスの盛り上がりを少しずつ実感しているという。「日本の良さをニューヨーク、アメリカそして日本の方々にも(日本人がここで)これだけ頑張っているんだよって伝えていきたい」。
パレードのすぐ近くではストリートフェアが催され、お好み焼き、たこ焼き、カレー、おにぎりなど日本食の出店が並び、通りは大混雑した。昨年の出店数は10店舗だったが、今年はより広い通りに移動し30店舗に拡大したのだが、それでも長蛇の列はパレード終了後まで続いた。
写真で振り返る「Japan Parade 2023」
(Text and photos by Kasumi Abe)無断転載禁止