ぷわぷわ食感にファン多数!「湯もち」はまるで雲のような柔肌。お取り寄せも可能な箱根の定番土産
関東を代表する温泉街のひとつ、箱根湯本。箱根湯本駅からは箱根登山鉄道に乗り、周辺の山々の間を縫うように運行することから、紅葉シーズンをはじめ国内外問わず観光客で賑わう箱根観光の拠点ともいえる街です。温泉街というと大人向けというイメージもあるかもしれませんが、日頃利用する電車とは異なる雰囲気を楽しめるということもあり子育て世代にも人気だとか。
老舗から新しいお土産屋さんや旅館が建ち並ぶエリアから少し足を伸ばし、湯本橋や弥栄橋からの景観を楽しみながら歩みをすすめていくと、箱根湯本の名物とも名高い銘菓を販売する箱根の「ちもと」さんの本店が見えてきます。今回はちもとさんの代表銘菓「湯もち」をご紹介。
竹の皮でできた二等辺三角形のてっぺんをきゅっと結んだ包装。そよそよと漂う竹の薫香にどこかほっと一息。中につつまれているのは、雪肌にぽつりぽつりとこれまた美味しそうな模様を宿したお餅。泡立てた卵白の気泡を潰しすぎないように練り上げた白玉粉などをあわせ、更に小さく刻んだ羊羹を加えるという一品。
羊羹は箱根湯本駅前を流れる清流、葉早川の岩石をイメージしているのだとか。その土地に根付いたお店ならではの着眼点ですね。
ぷわっぷわと唇で切れてしまうほどの空気感と柔らかさは、お菓子を他のお菓子に例えるのは失礼かと思うのですがまるでマシュマロのよう!優しい甘味と羊羹のもちりとした食感、そして仄かな小豆の風味がどこか贅沢に感じますね。また、伊豆や箱根は蜜柑の産地ということもあり、ほんのり柚子の香りを宿し、まろやかなお餅や羊羹と相対する清涼感が奥行きを与えてくれているよう。
かつては日暮里にお店を構え、軽井沢の本店へ移転なさったちもと総本店さんから暖簾分けなされたうちのひとつが、箱根のちもとさん。とはいえ、現在はそれぞれ独立した店舗となっております。いずれも湯もち同様、泡立てた卵白の起泡性などを活かしたお餅を販売しており、お取り寄せやカフェが併設されている店舗もあることから食べ歩きや食べ比べなさるという方も。
優劣ではなく、それぞれの個性や拘りを知ることで、自分自身やどなたかへのプレゼントにぴったりなものを見つけていくのも和菓子の醍醐味のひとつなのではないでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
柳谷ナオ
<ちもと・滝通り本店>
公式サイト(外部リンク)
神奈川県足柄下郡箱根町湯本509
0460-85-5632
9時~16時
定休日 元旦・他年5日程度