今週末にゴングが鳴る暫定WBCウエルター級タイトルマッチ
5月4日に行われる統一スーパーミドル級4冠王者、サウル・"カネロ"・アルバレスvs.元WBOスーパーウエルター級チャンプ、ハイメ・ムンギア戦のセミファイナルには、暫定WBCウエルター級タイトルマッチが組まれた。
暫定チャンピオンのマリオ・バリオスは、2021年6月26日にジャーボンテイ・デービスにKO負けし、WBAスーパーライト級タイトルを失った。バリオスにとってキャリア初の黒星は、心身ともに計り知れないダメージを負った。キース・サーマンを相手にした7カ月後の再起戦でもいいところなく、ワンサイドの判定で敗者となる。しかし、2連敗した元チャンプはウエルター級の体を作り上げ、2023年2月11日にWBCコンチネンタルアメリカ王座に就く。
そして、昨年9月末日に、元WBAウエルター級チャンピオンのヨルデニス・ウガスとのWBCウエルター級暫定王座決定戦をワンサイドの判定でモノにし、ベルトを巻いた。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2eafdfe56b631113442deee0f8a2d55638270839
同タイトルの初防衛戦で、マリオ・バリオスはアルゼンチン人挑戦者、ファビアン・アンドレス・マイダナを迎える。マイダナは、WBAスーパーライト級、同ウエルター級の2階級を制したマルコス・マイダナの実弟だ。
試合を控えたバリオスは語った。
「私たちのチームは、マイダナに戦闘の血が流れていることを知っている。闘志を漲らせてリングに上がる筈だ。彼は兄の影から抜け出そうとしている。私は自分のキャリアが正しい方向に進んでいることを確認する必要がある。勝利を収めることについては、何の疑いもない。
147パウンドで、できる限りのことを成し遂げたい。ウエルターは快適で、自分の強さと感じるクラスなので、できる限り長くここに留まりたい。
もうすぐ子供が生まれるんだ。周囲の人々は、『私は何か特別なもののために戦っている』と言うが、いい得て妙だ。ラスベガス以上にトレーニングキャンプに相応しい場所は無い。最高の仕事ができる。常に質の高いスパーリングをこなすことができ、実に有益だ。キャンプは素晴らしかったし、本当に周到な準備をした。
長期間のキャンプをこなしたので、メキシコ記念日の興行でチャンスを得られて興奮している。光栄だし、ファンが胸を打つ戦いを見せることを楽しみにしているんだ」
ファビアン アンドレス マイダナも言った。
「マリオ・バリオスのことはよく知っているし、183cmという彼の身長については心配していない。俺たちはファンに火花が散る試合を見せるし、自分がベルトを持って立ち去るだけだ。
カネロと同じイベントで戦えるのは、とてもエキサイティングだ。彼が俺の試合を見てくれていると思うと、とても励みになるよ。サポートしてくれる皆さんのためにも、熱いショーをするよ。
挑戦者としてラスベガスで催されるビッグマッチのリングに上がることがとても嬉しいし、試合当日が待ち切れない。バリオスとは、以前同じ興行のカードでファイトしたので、ヤツの戦いぶりに関する知識はある」
暫定WBCウエルター級タイトルマッチは、メインイベントを喰えるか。