ブラタモリ特番・お出かけガイド タモリさんも驚いた「東海道五十七次」のおすすめルート3選
宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
3夜連続の特番で復活したブラタモリ。
都会にありながらレトロな宿場町である枚方宿、桜の季節以外は静かで落ち着く伏見宿、京を守る要害となった見晴らしの良い石清水八幡宮など、ぜひ訪ねてみたいと思う方も多いのではないでしょうか?
今回は、土日や平日を使って訪ねたい、ブラタモリ東海道五十七次(京街道)のルートのなかで、おすすめの場所やアクセスを紹介します。
家族やグループでも楽しい大津追分
東海道五十三次は、江戸から京都(三条大橋)へ向かいますが、東海道五十七次の大阪(大坂)への旅路は、大津の先で枝分かれし、大津街道へ入ります。
まず訪ねたいのが、京阪追分駅下車すぐの大津追分です。
現在は石碑が立つばかりですが、タモリさんがいたく気に入った味のある三差路が見られます。右が京、左が大阪(大坂)です。
江戸時代の旅人に喜ばれた大津絵は、京阪追分駅のホームに飾られています。
三差路を見たら、京の方面に歩き、途中「車石」の旧跡を見学します。さらに数分歩くと歩道橋があり渡ります。小さな公園を抜けると、写真のお菓子屋さんがあります。
江戸時代に、走り井の名水で作られた銘菓が、走り井餅。
この名水を理由に、のちの大津絵を作り出す絵師が、京から移住してきたという説もあります。水しぶきをかたどった、走り井餅は、モチモチ感が印象的。
お店の前には、井戸、大津絵発祥の地の石碑があり、店内2階では水曜・日曜を除き、無料の工場見学も可能です。
店内では試食も可能で、子どもや若い方も楽しめるコースです。下のリンク先で詳しく紹介しています。
ブラタモリが訪ねた地味な「三差路」は、銘菓や工場見学も楽しめる、超穴場観光地だった
伏見城もある伏見宿をのんびり散歩
ブラタモリでは初日の後半に訪ねたのが、五十四番目の伏見宿。秀吉から家康へと受け継がれた、伏見城の城下町でもありました。(地図引用元 歴史街道)
まず訪ねたいのが、中書島駅から徒歩10分、赤い丸印で示した「伏見であい橋」。三差路のような印象的な橋で、タモリさんは船上から、北西からの流れを伏見城の堀の跡と指摘。
続いて川沿いを歩いて「京橋」へ。
伏見宿の船着き場であり、タモリさんは、菓子屋の小倉山荘 伏見店が、もとは道の一部であったことを確認。
東海道五十七次のなかでも最大級の規模を誇った痕跡が、広い道幅に残されているのです。
続いて、電気鉄道事業発祥の地・石碑へ。この場所にある「伏見駿河屋 本店」は、本家が開発した、現在の羊羹(ようかん)のもととなる練り羊羹を、街道沿いに全国へ広めたお店です。
店内では、さらに古い、小麦粉を使った蒸し羊羹も販売しています。詳細はリンク先もご確認ください。
ブラタモリ特番が残した数々の気づき 羊羹(ようかん)はなぜ羊(ひつじ)の文字?
健脚の方は、坂の上の伏見城(指月伏見城)へ脚を伸ばせます(駿河屋本店から徒歩35分)。途中、辣腕・秀吉が作った直線の道も見学できます。
【ブラタモリ京都伏見・全ロケ地】タモリさんが伏見城と秀吉の痕跡を探る #37(とらべるじゃーな!)
枚方宿は枚方宿鍵屋資料館を目指して
ブラタモリでは3日目に、五十六番目の枚方宿を訪ねます。
枚方宿では、写真の枚方宿鍵屋資料館が、文字通り鍵(かぎ)になるスポットですので、ここと周辺の旧街道を訪ねるだけでも楽しめます。枚方公園駅が最寄りです。
・午前9時30分~午後5時(受付は午後4時30分まで)
・休館 火曜(祝日の場合は開館、翌平日休館)・年末年始
枚方宿鍵屋資料館では、船便にスルーされがちだった枚方宿を復活させた、料理を強引に?にふるまう「くらわんか舟」の展示も豊富です。
元は宿屋で、タモリさんが訪ねた大広間にも入ることができ、窓からは風が涼しく、道路を隔て淀川の流れを望みます。
一方、タモリさんルートを忠実にたどりたい方は、枚方市駅で降り北側の「問屋役人 小野平右衛門家」という旧跡へ。旧東海道を歩き、枚方橋の跡(欄干が残る)を通り、その後写真の道標を右に折れます。
あとはずっとまっすぐ進むと、枚方宿鍵屋資料館に着き、枚方公園駅に抜けられます。
このほか、石清水八幡宮は、最寄りの石清水八幡宮駅の目の前にある、ケーブルカーで5分登るだけ。徳川に縁が深い神社と、京を守る要害の地形が展望所から見学できます。
また、水に浮かぶ淀城の跡も、淀駅すぐで便利。駅反対側すぐの京都競馬場では、開催がない日もわきの公園を開放しており、秀吉の堤防が埋まっていると考えられる第3コーナーも、柵越しに見学できます。
石清水八幡宮や淀城跡を含め、ブラタモリ東海道五十七次全ルートの詳細は、下にまとまっています。
【ブラタモリ特番 東海道五十七次の全ロケ地】帰ってきたタモリさん、京街道を歩く#263(とらべるじゃーな!)